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元保護猫の男の子「まろ」ちゃんは、現在13歳。飼い主のX(ツイッター)ユーザー・こまちさん(@Mmk03____)とともに暮らしています。まろちゃんとの出会いは、悲しみに暮れていた飼い主さんにとって、大きな転機となりました。
旅立った愛猫とよく似た子猫との出会い
2011年6月5日、飼い主さんは、生後3週間のまろちゃんを家族に迎えました。それは、先住猫の「クロ」ちゃんを病気で失ってから1カ月半後のことだったといいます。
「クロが虹の橋を渡り、悲しみに暮れていました。そんなとき、同僚から『子猫の里親を探している』と声をかけられたんです。話を聞くと、その子はクロと同じキジトラ。それがまろちゃんでした。『クロの生まれ変わりなのかも……』と思い、まろちゃんを迎えることを決めたんです」
こうして、まろちゃんと飼い主さん家族の新たな生活が始まりました。
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小さな命を守るために…奮闘の日々
生後3週間という幼さで迎えたまろちゃん。飼い主さんは初めての“子育て”に不安を感じながらも、家族みんなで協力してお世話をしていきました。
「1日5回のミルクやりや排泄の介助。仕事をしながらのお世話は想像以上に大変でした。小学生だった娘の協力を得て、家族で懸命にお世話をしたのを覚えています」
さらに、ある日、まろちゃんが排便しなくなり、動物病院へ駆け込んだことも。
「先生から『体が小さいのでミルクをしっかり飲ませるように』と指導を受け、懸命にミルクを与え続けました」
そんな苦労があった一方で、心温まる出来事もありました。
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「先住猫のニャン吉くんとみゅうちゃんが、まろちゃんのことを優しく受け入れてくれたのです。本当に嬉しかったですね」
まろちゃんは、家族や先住猫たちに見守られながら、すくすくと成長。生後2カ月頃になると、家中を走り回るほど元気な姿を見せるようになりました。
“お兄ちゃん”らしくなったまろちゃん
まろちゃんは、とても甘えん坊。ちょっぴり短気なところもあるそうです。
「名前を呼ぶとすぐそばに来て、のどをゴロゴロ鳴らしながら甘えます。かまってほしいときは、猫パンチでアピールしてくることも。やんちゃなところも魅力のひとつです」
まろちゃんを迎えて6年ほどは、ニャン吉くんやみゅうちゃんと穏やかな日々を過ごしていました。その後、新たに子猫の『こまちちゃん』を迎えると、まろちゃんとニャン吉くんが衝突することもありました。
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「どうやら、どちらが“お兄ちゃん”としてお世話をするかで張り合っていたようです。しばらくして、ニャン吉くんがお世話係、まろちゃんは遊び相手係として、それぞれの役割を果たすようになりました」
そして、4年前、ニャン吉くんはお空へ帰ったといいます。
「ニャン吉くんがいなくなると、こまちさんが、まろちゃんにちょっかいを出すようになりましたが、まろちゃんもそれに応じて追いかけっこやケンカをしながら、仲良く過ごしています」
最後に、飼い主さんはまろちゃんへの思いを語ってくれました。
「お迎えした当初、手のひらに乗るくらい小さかったまろちゃん。『ここまで立派に成長してくれて、家族にたくさんの癒やしと幸せを与えてくれて本当にありがとう』と伝えたいです。これからも健康で、一緒に楽しい日々を送っていきたいと思います」
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)