セブン&アイ・ホールディングスのロゴ(AFP時事) 伊藤忠商事がセブン&アイ・ホールディングスの創業家による同社の買収計画に参画を見送ることが26日、分かった。創業家は8兆〜9兆円規模の資金確保を目指しているが、1兆円規模の拠出を検討していた伊藤忠の離脱で買収計画には暗雲が漂っている。
伊藤忠の鉢村剛副社長は今月6日の決算記者会見で、セブン&アイへの出資について「検討していることは事実だ」と表明していたが、その後巨額投資に見合う成果が期待できないと判断したとみられる。創業家側が買収計画の前提となる投資適格の信用格付けを得られていないことも影響した。