<ノルディックスキー・ジャンプ:札幌五輪記念>◇26日◇札幌・宮の森ジャンプ競技場(ヒルサイズ=HS100メートル)
男子は五輪2大会出場の小林潤志郎(33=Wynn.)が、115・5点で優勝した。悪天候により1回目の飛躍で決着。K点越えの91・5メートルを飛んで制した。プロ転向後、初優勝。競技前の公式練習が中止となり、ぶっつけ本番の一発勝負で頂点に立つも「内容は良くなかった」と、納得していなかった。
昨季限りで雪印メグミルクを退社し独立。スポンサーからのサポートを受けて活動する。「夏ぐらいまでは大変だったけど、それ以降は何とか地盤ができてきた」と感謝し、今回の優勝は「スポンサーさんに向けてはすごいいい結果なのかなと思う」と恩返しとなった。
26年ミラノ・コルティナ五輪プレシーズンの今季、W杯開幕メンバーとして海外転戦するも、W杯ポイント(30位以内)は0。札幌大会では31、34位で2回目進出まで届かなかった。4大会連続で出場していた世界選手権の代表を逃し、国内で調整中。秋から使用している新しいメーカーのスキー板には慣れつつあり、助走姿勢の修正に取り組む。「札幌大会よりはいいと思う」と改善の手応えはある。
3度目の五輪を目指し「どこか隙間に入っていければ」と代表入りを狙う。前回五輪金メダリストの弟、陵侑(28=チームROY)とともに再び五輪舞台に立つためにも、所属名「ウィン」に込めた「勝ちに向かっていく」姿勢を貫く。【保坂果那】
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