チューリップ賞に出走予定のビップデイジー(c)netkeiba 3着までに桜花賞の優先出走権が与えられるトライアル。春らしいレース名が季節の移り変わりを感じさせる。最近は阪神JFから直行する馬が多くなっているが、本番と同じ舞台で行われるだけあって重要性は高く、過去10回の桜花賞で3着以内になった30頭中、15頭は前走チューリップ賞組だった。
※以下のデータは21年が1着同着だったため、データは1着数が11、2着数が9となっています。
1.阪神JF組強し
過去10回で、前走が阪神JFだった馬は[7-1-5-11]で複勝率54.2%と圧倒的。5着以内だった馬に限定すると[7-1-5-5]で複勝率72.2%にも上る。ワンツーは少ないので紐穴狙いは面白いが、完全な逆張りは分が悪い。
2.今回距離短縮は消し
過去10回を前走の距離別に見ると、今回が距離短縮の馬は[0-0-0-17]で1頭も馬券に絡んでいない。基本は阪神JF組が強いように同距離で、距離延長の馬は[1-3-0-27]で複勝率12.9%。同距離から相手で距離延長の馬を押さえるという程度になる。開幕週でスピードが要求されることからこうなっているのだろう。
3.前走6着以下に敗れている馬は消し
過去10回で、前走6着以下で馬券に絡んだのは21年のエリザベスタワーのみ。[1-0-0-27]という成績だ。勝ち馬のほとんどは前走2着以内で、基本的に大敗から巻き返すことは難しい。
ビップデイジーは前走が阪神JFで2着。ここでは実績上位明白。新馬、2戦目の紫菊賞と連勝していて、安定感も申し分ない。ここは鉄板の軸と考えて良さそうだ。