デニーズ「1400円ラーメン」が好調 「1000円の壁」乗り越えた要因は?

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2025年02月27日 06:21  ITmedia ビジネスオンライン

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デニーズのラーメンが好調だ(イメージ)

 デニーズが期間限定で販売している「味噌らぁ麺〜五重(いつつがさね)の味噌」が好調だ。人気ラーメン店「飯田商店」監修の商品で、2024年夏の監修メニューが好評だったことから、今冬も新メニューを投入している。


【画像8枚】1419円「味噌らぁ麺〜五重の味噌」、セットメニューの唐揚げ、アレンジ例


 運営元のセブン&アイ・フードシステムズによると「2024年夏に販売した時も想定以上の販売で、大変ご好評いただきましたが、今回はその食数を大幅に上回り、計画の1.5倍の食数で推移しています」という。


 「味噌らぁ麺〜五重の味噌」は、5種類のみそを調合したスープが特徴。使用するみそはそれぞれ粒感や熟度を変え、信州みそと仙台みそをメインの味として、後味に甘みをつけるために西京しろみそを配合している。


 セットメニューの「金山寺味噌のねぎみそ唐揚げ〜青唐辛子を添えて」は、たっぷりの長ねぎにもろみやにんにくの入った特製の金山寺みそだれをかけた商品。生の青唐辛子と一緒に食べると、タレの甘み・酸味にからさのアクセントが加わる。お客が自分だけのアレンジや食べ方を楽しめるようにしている。


 ターゲットは30〜50代の女性。「冬を想起しやすいみそラーメンで体も心もあたたかくなっていただき、野菜をたっぷりのせることで女性でも選びやすいような設計にしています」(同社)としている。


●「名店の味」づくりに苦労


 「名店の味」を再現するに当たって、デニーズの機材やオペレーションの中でいかに専門店に近づけるかに苦労したという。


 「みそラーメンの専門店では野菜をしっかりといためるところが多いが、デニーズではそれが難しいため、飯田店主よりアドバイスをいただき加熱の方法や時間、焼き方を調整することによっていため感を実現できました」(同社)


 ラーメンは「1000円の壁」といわれるほど、価格に対する消費者の感度は高い。商品の価格設定について、どのような狙い・経緯で決定したのか。


 「当社の中華麺、担々麺は税抜きで1000円を切る品ぞろえです。その中で、麺のカテゴリーでお客さまへ新たな体験価値を提供したいと思い日本一のラーメン店である飯田商店に監修をお願いしました。飯田店主にご納得していただける厳選した食材を用意し、調理方法もこだわりぬいた『味噌らぁ麺』になっており、今までにないレベルの商品に仕上がったと思い、今回この価格で値付けしました」(同社)


 既存の麺メニューの価格帯よりも上の設定にすることで特別感を出し、クオリティーにもこだわった結果だという。ファミリーレストランにおける、高付加価値商品をつくる参考事例といえそうだ。



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