決勝ゴールを挙げたハーランド [写真]=Getty Images プレミアリーグ第27節が26日に行われ、トッテナムとマンチェスター・シティが対戦した。
波に乗り切れていない名門が今シーズン3度目の直接対決を迎える。ホームのトッテナムは負傷者続出の影響もあり、26節終了時点で10勝3分13敗の13位に低迷。それでも直近は3連勝中と徐々に調子を取り戻している。一方、敵地に乗り込むマンチェスター・シティは暫定5位につけているものの、全公式戦を通じて14敗とジョゼップ・グアルディオラ監督のワースト記録を更新。首位リヴァプールと対戦した前節は0−2の完封負けを喫し、公式戦連敗となった。
今シーズン過去2度の対戦はいずれもトッテナムが勝利。昨年10月末のカラバオカップ4回戦は2−1という接戦となったものの、11月に行われたリーグ第12節は4−0という大差がついた。トッテナムが同一カード3連勝を飾るのか、はたまたマンチェスター・シティが一矢報いるのか。3度目の直接対決はどのような結末を迎えるだろうか。
試合の均衡が破れたのは12分。マンチェスター・シティは右サイドで起点を作ったところから最前列のアーリング・ハーランドへ当て、ニコ・ゴンサレスが左へ展開。立ち上がりからキレのある突破を見せていたジェレミー・ドクがゴール前へ折り返すと、これをハーランドが押し込み先制に成功した。アシストを記録したドクはその後も右サイドで存在感を放ち、21分にはカットインから右足を振り抜いたが、GKグリエルモ・ヴィカーリオの好守に阻まれる。
30分、オマル・マーモウシュのボール奪取を起点にサヴィーニョ、マテオ・コヴァチッチ、N・ゴンサレスと繋いで左へ展開し、ドクのクロスからハーランドに追加点のチャンスが訪れる。これを生かすことはできなかったが、その後もマンチェスター・シティが切り替えの速さでトッテナムを圧倒し、試合を優位に進める。45分、トッテナムはジェームズ・マディソンのFKからケヴィン・ダンソがヘディングシュートを放ったが同点弾とはならず。前半は0−1で終了した。
後半の立ち上がりにかけてはトッテナムもボールを保持する時間を増やし、試合は拮抗した展開に。55分には相手を押し込んだ状態でボールを回し、右サイドの高い位置を取ったペドロ・ポロの鋭いクロスにウィルソン・オドベールが飛び込んだが、シュートは枠を捉えることができない。チームが徐々に流れを掴む中、アンジェ・ポステコグルー監督は66分にソン・フンミン、デヤン・クルゼフスキ、パペ・マタル・サール、ジェド・スペンスを投入する。
その後はトッテナムが完全に主導権を握り、マンチェスター・シティはカウンターすら打ち出すことができず我慢の時間が続く。84分には右サイドを突破したブレナン・ジョンソンが中央へグラウンダーで折り返し、ソン・フンミンが右足のダイレクトで合わせたが、ここはGKエデルソンが好セーブで凌いだ。試合はこのまま0−1で終了し、マンチェスター・シティが名門対決を制している。
次節、トッテナムは9日にホームでボーンマスと、マンチェスター・シティは3月8日にアウェイでノッティンガム・フォレストと対戦する。
【スコア】
トッテナム 0−1 マンチェスター・シティ
【得点者】
0−1 12分 アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)