日本唯一の「走るコタツ」!? 公道もOK「ハンドルもコタツ内、手も温かい」

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2025年02月27日 12:20  まいどなニュース

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コタツでぬくぬく…最高です!

公道を走れるナンバープレート付きのコタツが話題になっている。

【写真2枚】「走るコタツ」は、こんな感じです

昔懐かしいコタツにはミカンも置かれ、古き良き日本の冬を思わせるが、足元にはタイヤとナンバープレート。コタツでぬくぬくしたまま買い物や通勤が出来るってコト?区分としてはLUUPなどと同じ特定小型原動機付き自転車だそうだが…。愛知県でエンジニアをしている開発者のfull@桜八重(X:fulhause)さんに話を聞いた。

ーー製作のきっかけは?

full:勤務先のアイデアコンテストに出品するため、一週間ほどで製作しました。子供の頃、家から学校までが遠くて歩いて行くのが大変で「滑り台で学校まで行きたい」「ゴーカートで通学したい」などと妄想してましたが、そのひとつが「こたつに座ったままで学校まで行けたら」という夢でした。数年前に法改正で新設された「特定小型原動機付自転車」の規格が、そんな夢を個人レベルで実現できる可能性を示していたので今回製作が叶いました。

ーー動力や操作などの仕組みについて教えてください。

full:こたつの動力には100Wのインホイールモーターを2個使用。内部にはキャンプ用のポータブルバッテリーを内蔵し、動力とこたつの電源の両方をそこから供給しています。駆動可能時間は約3〜5時間。操舵はこたつ内に配置されたハンドルで行い、こたつの暖かさを感じながら、寒い冬でも安心して運転できるよう工夫しました。

ーーナンバーが付いているとのことですが、道路交通法など法令に適合されるのは大変だったのでは。

full:学生時代からNHKのロボコンに参加し、現在は「一般社団法人次世代ロボットエンジニア支援機構」として活動しています。技術面での苦労はあまり感じませんでしたが、法律で想定されていない乗り物を作るにあたり、道路交通法を徹底的に読み解く必要があり、かなりの時間と労力を費やしました。それが一番大変でしたね。  

ーー今後コタツでどこに出かけたいか、夢や野望を。  

full:今回のこたつモビリティは、特定小型原動機付自転車というカテゴリーで製作しているため、16歳以上であれば免許不要で乗ることが可能です。昨今の若者の車離れが叫ばれる中、免許を持たない方にもモビリティの楽しさを体験していただけるはず。2025年は体験イベントに多数出展し幅広い層に魅力を伝え、最後は25年末に解体・廃車する予定です。

◇    ◇

SNSでは「これで寒い日もばっちり」「こういうのが欲しかったんだよ」「上半身は寒そう…」などの反響が寄せられた。人目が気になりまだ公道を走ったことはないとのこと。年末には解体されるのが残念だが、日本唯一の走るコタツ、ぜひ目撃したい。

(まいどなニュース特約・米田ゆきほ)

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このニュースに関するつぶやき

  • こんなので外出たら上半身寒いだけやんw それになんか危なっかしいw 座椅子もつけるべきやったね。
    • イイネ!14
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