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女子プロレスの試合中に撮影した選手の性的な部位の画像をSNS(ネット交流サービス)に繰り返し投稿されたとして、「ワールド女子プロレス・ディアナ」と女子選手が投稿者に約840万円の損害賠償を求めた訴訟で、会社側は27日、東京地裁で和解が成立したと明らかにした。
和解内容には、投稿者が会社側と女子選手に謝罪する▽投稿者が会社側と選手に解決金としてそれぞれ50万円支払う▽投稿者は今後、ディアナが興行する試合への立ち入りを禁じられる▽ディアナ以外の団体のプロレス興行に、ディアナ所属の選手が出場する場合も、投稿者はその試合中は会場から一時退出する――ことが盛り込まれたという。17日付で成立した。
訴訟を起こしたのは、ディアナと所属の女子選手1人。訴状によると、投稿者は2023年ごろからディアナのプロレス興行を観戦して女子選手を撮影し、尻や股間を強調した写真を自身のX(ツイッター)に投稿するようになった。
会社側は、投稿に気付いた他の観客からのクレームや、性的な羞恥心を感じた女子選手の訴えを受けて、裁判所にXのアカウントの発信者情報の開示を請求して投稿者を特定し、24年1月に提訴に踏み切った。
会社側は23年6月に観戦時の撮影やSNS運用ルールを定めており、和解成立を受け「選手が試合に集中し、不安なくリングに立てるよう安全かつ健全な環境づくりに一層努める」とコメントした。【菅野蘭】
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