旭川地裁=北海道旭川市 北海道旭川市で昨年4月、女子高校生=当時(17)=がつり橋から川に落とされ殺害された事件で、殺人などの罪に問われた無職の被告の女(20)の裁判員裁判の初公判が27日、旭川地裁(小笠原義泰裁判長)であった。女は「間違いないです」と述べ、起訴内容を認めた。判決は3月7日に言い渡される。
検察側は冒頭陳述で、女の知人内田梨瑚被告(22)=同罪などで起訴=が映った写真を、無断でSNSに投稿した女子生徒から示談金を取ろうと考えたと指摘。金を用意できなかった女子生徒を旭川市内のつり橋まで連行した上暴行し、橋の欄干に座らせ「落ちろ」などと何度も怒鳴って、落下させたとした。
弁護側は女は内田被告に「舎弟」と呼ばれており「従属的だった」と主張。事件当時は内田被告の機嫌が悪かったため、「(暴行などは)内田被告の顔色を見てやっていた」と訴えた。
起訴状によると、女は内田被告らと共謀し、昨年4月18日深夜〜19日未明、女子生徒を車で留萌市内から旭川市内まで連れ去り暴行した上、橋の欄干に座らせて謝罪する様子を動画撮影。さらに「落ちろ」「死ねや」などと言って川に落下させ、殺害したなどとされる。
内田被告の公判期日は決まっていない。