電気メーター(資料写真) 電力大手10社は27日、3月使用分(4月請求分)の電気料金が標準的な家庭で前月比294〜411円上昇すると発表した。政府が物価高騰対策で支給している補助金をほぼ半分に減らす影響が出る。補助金は3月使用分で打ち切られるため、4月使用分はさらなる値上がりが見込まれる。
上昇幅が最も大きいのは中部電力で、411円高の8379円となる。東京電力は377円高の8595円、東北電力は366円高の8485円で、北陸電力は294円高の7406円。補助金縮小のほか、液化天然ガス(LNG)などの燃料価格上昇も料金を押し上げる。
東京ガスなど都市ガス大手4社の料金も、前月比179〜233円上昇する。
3月使用分の補助金は電気が1キロワット時当たり1.3円、都市ガスは1立方メートル当たり5円。1、2月の補助額は、電気が2.5円、ガスは10円だった。