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2月23日(日・祝)の放送では、リスナーから届いたさまざまな相談に、江原がアドバイスを送りました。
江原啓之
<リスナーからの相談>
私は、かわいそうな野良猫を見かけると、放っておけなくなります。今は保護猫3匹を飼っておりますが、金銭的にもうこれ以上は飼えません。
今まで、かわいそうな野良猫を見ては拾い、見ては拾い、でも自分では結局飼いきれないので、知人にお願いしたり、時に保護施設を頼ったりしています。ガリガリな猫や道端で倒れている猫を、なぜか見つけてしまいます。私自身、もうこんなにかわいそうな猫に出会いたくありません。
最近は考えを変え、見かけても保護をやめました。自分で飼いきれないのに、保護をするべきではないと思うからです。自分のできることには限界がある、そう感じています。しかし、とても罪悪感があります。私が救えたかもしれない命を無視することが、本当に申し訳なく、私自身もとてもつらいです。
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<江原からの回答>
現実的に、かわいそうな野良猫をすべて保護して飼うことはできませんよね。多頭飼育崩壊でかえって問題になってしまっているケースもありますし、なんでもかんでも保護して飼えばいいというわけではないと思います。そういった意味では、相談者さんは動物の愛護団体や支援団体をもっと支援したり、一緒になって活動したり、そうした活動をされたほうが良いのかもしれません。
以前、私の家の近所に「かわいそうだから」と野良猫にエサだけをあげる方がいたんです。無責任にエサだけを与えるほうがよほどかわいそうですし、その方と大喧嘩しました。そのあと、動物愛護団体に連絡をして、地域の猫ちゃんたちを捕獲して避妊手術を受けさせてから地域に戻す活動をしてもらいました(※TNR地域猫活動。飼い主のいない猫に不妊手術を実施することで繁殖を防止し、地域猫として一代限りの命を全うさせ、飼い主のいない猫に関する苦情や殺処分の減少に寄与する活動)。
だから相談者さんも、そうしたことを勉強しなければいけませんね。個人の勝手な考えで行動するのは、私はよろしくないと思います。ただ「かわいい」とか、自身と照らし合わせた自己憐憫による「なんだか、かわいそう」という思いだけではいけません。かわいそうだと思ったのなら、その先どうしたら良いのか、そこまで考えましょう。愛護団体や支援団体などと一緒にお勉強して、協力していくのが一番よろしいでしょう。
そんなことはおっしゃらないとは思いますが、もしそれが「面倒くさい」と思うのなら、あなたの優しさはただのエゴということになってしまいます。ぜひ、あなたの優しさを発揮してほしいとなと思います。
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奥迫協子、江原啓之
●江原啓之 今夜の格言
「人生の大切なことは、“どれだけ与えたか”ではなく“どれだけ込めたか”なのです」
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2月23日(日・祝)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 3月3日(月)AM 4:59まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00〜22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30〜12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/oto/
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