すすきのNo.1キャバ嬢、5年連続1位&バースデー売上7500万円達成 南柚子が不登校・自殺未遂乗り越え掴んだ軌跡<モデルプレスインタビュー1回目>

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2025年02月27日 18:04  モデルプレス

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南柚子(C)モデルプレス
【モデルプレス=2025/02/27】北海道すすきの「Leicester(レスター)」で圧倒的な支持を集め、バルセロナグループ年間売り上げ1位を5年連続で獲得しているNo.1キャスト・南柚子(みなみ ゆず)。中学時代には不登校を経験し、人生の転換期には自殺未遂もあったと語る彼女。しかし“辛い経験をどう受け止め、自分の原動力に変えるか”。その姿勢こそが彼女をトップへと押し上げていった。【インタビュー全3回の1回目】

【写真】すすきのNo.1キャバ嬢・南柚子

■不登校からバルセロナNO.1キャストへ
― まずは南さんがキャストとしてのキャリアをスタートさせたきっかけを教えていただけますか?

南:中学校の頃は不登校でほとんど学校に行っていませんでした。学校に行っていなかったので、もちろん学歴もないし、できる仕事も限られてくると当時から感じていて。だから、働ける年齢になったらニュークラブで働いて、若い頃にめちゃくちゃ頑張って一生分の財産を稼ごうと思っていました。

― 夜のお仕事をしようと思ったきっかけはあったんですか?

南:ドラマや映画でキャバ嬢って結構登場するじゃないですか。それを観ていた頃からキャバ嬢に対して悪い印象は全くなかったんですよね。「綺麗な店内で、綺麗なお姉さんがお酒を飲んでいる」という印象でした。例えば「美咲ナンバーワン!!」(※1)とかも小学生の頃に観ていて。バラエティ番組にキャバ嬢の方が出演していたりもして、一気にお金を稼げる職業ってイメージでした。

(※1)元No1.キャバ嬢・美咲が高校教師となり、問題を抱える生徒たちと向き合いながら成長していく物語。

― 中学生の頃から考えていたんですね。

南:家に引きこもっているので、人より将来のこととか考えちゃっていたんだと思います。狭い部屋に引きこもっていると、色んなことを考え始めてしまって止まらなくなるんですよね。小さい頃は画家か、カウンセラーになりたいと思っていたんですけど、学歴がないので仕方ないなって。

18歳からバルセロナグループで働き始めたんですけど、最初はそこまで本気ではなくて、昼職をしながら貯金を稼ごうと思っていたくらいなんです。でも、体験入店をして1週間、お客様からフリーバック(フリーのお客様から退店後に指名を得ること)をいただけたことで続けてみようと決めました。
― 今ではバルセロナグループで1位、5年間連続1位でもありますね。

南:驚きですよね。入店前は、週に数回副業として働く感覚だったし、顔出しもする気がなくて。でも今は暇ならお店行っちゃいます。

― お仕事という感覚でもない?

南:そうかもしれないですね。ゲームしている感覚に近いのかなって。あまりお金に執着がないので、お金を貯めるのが好きってわけでもないんですけど。

■自殺未遂の過去を告白
― これまでの人生で、ターニングポイントになった出来事はありますか?

南:やっぱり最初のターニングポイントは不登校になったことです。中学に行かないと決断した時ですね。それとは別に、人生で3回自殺未遂をしていて…自分の人生に区切りをつけようと思った時もターニングポイントになっています。

振り返ってみるといくつもの転換期があった上での今があると思うし、これからもいっぱいあるんだろうなとも思います。きっと今の仕事を辞める時も大きな決断になると思うし、それは中学校に行かないという決断より大きなものになると感じます。

でも、ターニングポイント自体が大事なのではなく、その出来事に対して自分が「どう受け止めるか」が大事だと感じますね。自殺未遂をしたことではなく、そのことに対して自分がどう思うか。

― どう受け止めたかでターニングポイントになるんですね。

南:よく「辛い経験は人生の糧になる」と言いますが、私はそうは思わないです。「死ななければかすり傷」という考え方もあるけれど、それは結果論に過ぎないし、辛い経験を無理に美談にしなくてもいい。結局は自分の捉え方次第だと思います。
― 南さんは悩んだ時、自分の中で解決を?

南:もちろん最後は自分の責任ですが、相談することはめっちゃあります。悩みによって相談する人は変わるんですけど、一意見としてアドバイスはもらうようにしていますね。その上でどうするかは自分次第。自分の決断を他人に依存してしまうと辛いと思います。

― 今までのアドバイスで心に残っている言葉はありますか?

南:「答え合わせはいつになるかわからない」という言葉はすごく心に残っています。今が辛いとか、過去がどうだったかで考えがちですが、答えは先にあると思えばその答えに向かって頑張ることができる。自分の中でも腑に落ちた言葉で、希望が持てる言葉になりました。

■南柚子「駆け抜けて終わりたい」
― 今のお仕事でどういった部分にやりがいを感じますか?

南:私に会いに来てくれる方がいたり、私に会って喜んでいる方がいたりするっていうのは、生きていていいんだなと感じさせてくれます。だからお店に行くのも好きなんです。私にとっての居場所というか。ずっと引きこもりで夜に活動していたので、夜働くというのも自分に合っている感じがしますね。

― 逆に悩みはありますか?

南:悩みは尽きないです。他人から見れば、私はお金も稼いで良い生活をしているって見えると思うんです。私もそう思っていたし、確かにお金を稼げば良い生活もできます。ただ、その生活を続けていくことができる方って少ないと思うし、今の生活を続けていけるのかという不安はずっと付き纏います。でもその不安がある分だけ頑張ることもできます。

― その頑張りもあり今年のバースデーイベントでは過去最高の7500万円の売上に。

南:私にとって誕生日は1年の集大成です。毎年着実に金額も上がっていて、昨年から500万円アップすることができました。一人のお客様がドンとお金を使ってくれる才能が私にはないので、一歩一歩着実に。1ヶ月で1億円の売り上げを達成することが今の目標です。

― そこを一つの目標として。

南:そうですね。7500万までいけたので、手段を選ばずにすれば、1億はいくと思います。でも私はやっぱり過程が大事だと思っていて、対お金みたいな感覚で働きたくはない。お客様に「バースデイイベントに来て良かった」と思ってもらいたいし、それは日頃の営業でも変わりません。

― 確かに「楽しかった」ではなく「高かった」という思い出だと来年は来てくれないかもしれませんね。

南:そうなんですよ。でもそれでもいいというキャストの方って、意外と多いような気がします。お客様が切れてしまうというのはこの世界だと当たり前なので。

― お仕事する上で、南さんなりのルールなどはありますか?

南:お客様のことは一生大切にするつもりでお付き合いするようにしています。先ほども言ったようにいつか切れる関係とは考えていません。なので、お客様が突然来なくなったりすると、寝込むぐらいショックを受けます(笑)。

どんな理由であれ切れるのが悲しい。きっと私自身の愛が強いんですよね。私はコツコツ積み上げていくタイプなので、毎日が大切というか。当たり前のことをずっと続けていくことがルールかもしれません。

― もうすぐ10周年を迎え、一つの節目になるかと思いますが、今後の目標などもありますか?

南:私の中で「バルセロナグループ10年で引退」という目標はあります。ただ10年以上やる可能性ももちろんあるので、断言はしていません。今はずっと売上1位で追われる身なので、やっぱり駆け抜けて終わりたいなって思っています。ここまできたら、 歴代最年少最高売り上げ、最年少グループナンバーワン、最年長ナンバーワンで終わりたいという思いもあります。

■南柚子の挫折を乗り越えた方法
― 南さんはこれまでの人生で辛いと感じる経験も多かったと思います。それを乗り越えた秘訣などはありますか?

南:難しいですね。でも、結局はご飯を食べていくためには仕事をしてお金を稼がないといけない。そんな思いで、今まで乗り越えてきたように感じます。その過去があるから、私なら大丈夫という自信にも繋がっているような気がしますね。

中学校には行っていなかったので、もう逃げるのは嫌だなとは思います。お店にいけなくなることがすごく怖いんです。今でも家から出られなくなったらどうしようと思うことがあります。

― 逃げない道へ。

南:でも私は学校に行かないという選択は正解にすることができました。なので一概に逃げることや諦めることは悪いとは思わないんです。私もいつか逃げる日がくるかもしれないですから。

■南柚子の夢を叶える秘訣

― それでは最後に、夢を追いかけている読者へメッセージをお願いします。南さんが考える『夢を叶える秘訣』とは何でしょうか?

南:私は夢をあまり描けてきませんでした。でも明確な夢を持っているなら、夢を叶えた先も続くというのは忘れない方が良いと思います。アイドルになりたい夢が叶っても、次は卒業が待っていて、卒業した後も人生は続いていく。

夢が叶ったとしても、悔しい経験や、辛い経験はいっぱいあると思います。その経験を自分でどう活かしていくかが大切なことだなと感じます。どんな経験1つにしても無駄にしないで、自分の原動力に変えていく。私自身、そんな反骨精神でここまで来ました。

― 経験自体ではなく、それをどう受け止めるか。

南:そうですね。まだ私も26年しか生きていませんし、これからの人生の方が長いので。よく若い子が「もう年だから」と言いますが、若さに執着して生きているのもよくないと思っています。

年齢を理由にしてしまったら自分より若い方には一生勝てなくなります。年齢を積み重ねていくことで人の重みが出てくると感じますし、私は今の自分が1番可愛いと思えます。きっと10年後もそう思っているはずです。

― ありがとうございました。

どんなに辛い過去があっても、それを受け入れ、自分の力に変えてきた南柚子。彼女の魅力は、どこまでも誠実に、ありのままの自分を愛する強さにある。人生のターニングポイントに立つたび、「どう受け止めるか」を大切にしてきた彼女の言葉は、どこか心を軽くし、そっと背中を押してくれるようだ。後編では、彼女のプライベートに迫る。(modelpress編集部)

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