宝田沙織(左)ら守備陣が称え合う [写真]=Getty Images ニルス・ニールセン新監督のもとで臨んだSheBelieves Cup、なでしこジャパン(日本女子代表)は3戦全勝で初優勝を飾った。オーストラリア女子代表戦、コロンビア女子代表戦はいずれも大量4得点で2連勝。最大のライバルであるFIFAランキング1位・アメリカ女子代表との最終決戦は、開始2分に籾木結花が先制点をマークすると、一度は追いつかれたものの50分にセットプレーから途中出場の古賀塔子がゴールネットを揺らし、2012年3月以来およそ13年ぶりにアメリカを下した。
「2試合チャンスがなかった分、このアメリカ戦は『ミスを恐れずたくさんチャレンジしよう』という思いで試合に入りました」と話したのは宝田沙織。アメリカ戦では熊谷紗希とセンターバックのコンビを形成し、フル出場で歴史的一勝に貢献した。「個人として球際で負けた部分もありましたけど、後半は修正しながらチーム全体で守ることができました」と振り返った。宝田の持ち味の一つが、高水準で複数ポジションをこなすポリバレント性。今大会はDF登録となったが、所属クラブでは主に攻撃的なポジションを務めている。センターバックとして世界1位のアメリカを相手に勝利したことについては「相手のFWは速さや強さがありました。そこに対しての対応は、試合を通して修正できたので良かった」と手応えを語った。
ニールセン監督は「自分たちを信じて、どんどんチャレンジをしていこう」と日々選手たちに声をかけ続け、特に後半はアメリカを相手に伸び伸びとプレーするイレブンの姿があった。「今日は自信を持って一人ひとりボールを持つことができました。攻撃につなげたり、時間帯によっては後ろで回したり。アメリカ相手にもできた」と宝田が話すようにチームは短期間で自信を深めている。
今大会を通して深めた“一体感”は、試合後の表彰式でも見て取れた。チームのムードメーカーである高橋はな、田中美南がトロフィーを高々と掲げるも、後ろのチームメイトは無反応。通称“森脇芸(※元日本代表DF森脇良太がトロフィーを掲げ、チームメイトは無反応という表彰式ではおなじみの芸)”については「チーム力を感じました(笑)」と笑顔で振り返ってくれた。
【写真】高橋はな、田中美南がトロフィーを掲げるも……
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