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2月26日(水)の放送では、国際協力機構JICA(ジャイカ)に注目。「海外協力隊」について、JICA青年海外協力隊事務局 国内担当次長の内山貴之(うちやま・たかゆき)さんに解説していただきました。
(左から)JICA青年海外協力隊事務局の内山貴之さん、パーソナリティのユージ
◆「海外協力隊」は具体的に何をするの?
国際協力機構JICA(ジャイカ)は、開発途上国が抱える課題を解決するために、技術協力や資金協力、国際緊急援助などをおこなっています。具体的には、開発途上国からの要請ニーズに基づいて、技術・知識・経験を持つ人材を現地に「海外協力隊」として派遣しています。これまで99カ国に5万7,000人以上の隊員が派遣されています。
隊員は日本国籍を持つ20歳から69歳までの方が応募可能で、教育、保健、農業、環境、スポーツなど180種類以上ある職種のなかから自分に合った仕事を選ぶ仕組みになっています。近年では「アニメソングのダンスを教えてほしい」「コスプレ衣装を作る縫製技術を教えてほしい」など、日本の文化を学びたいという要請もあるそうです。
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最近では大学生や大学院生が学校を休学して参加するケースも多いとのことですが、応募にあたっては「語学」「経費」「帰国後のキャリア」が三大不安要素となっているとのこと。
まず語学について、内山さんは「英検なら3級ぐらい、TOEICで言うと330ぐらいあれば問題ない仕事もあります。こちらでも派遣する前に3ヵ月間弱ほど合宿をしながら、みっちりと語学の研修もおこないます」と、応募時点で語学力に自信がなくても問題ないと言います。経費や費用についても国の事業になりますので、合宿の語学研修や海外への渡航費、現地での生活費もJICAで負担。「現地の方と同じくらいの水準の生活ができる手当てが出ます」と話します。
帰国後のキャリアに関しては、およそ3割の参加者は職場の「ボランティア休暇制度」などを利用して、仕事を辞めないまま参加しており、残りの7割についても帰国後1年以内に9割以上の人が再就職先・進学先を見つけているとのことです。
さらにはJICAでの経験が、帰ってきてからの新しい仕事先を見つけるにあたってプラスに働くことも多いと言います。内山さんは「特に日本企業の方からの引き合いが多くて、『海外協力隊を経験した人をぜひ紹介してほしい』という声がすごく多いです。帰国した後の働き場所がなくて困っているという話は、最近ではほとんど聞かないです」とコメントしました。
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JICA青年海外協力隊事務局 国内担当次長 内山貴之さんと対談した様子をほぼノーカットで聴くことができる特別コンテンツが、音声コンテンツプラットフォーム「AuDee」内の「ONE MORNING」のページで配信中。こちらもぜひチェックしてみてください。
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音声版「ONE MORNING」(完全版)
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2月26日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2025年3月6日(木) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:ONE MORNING
放送日時:毎週月〜金曜6:00〜9:00
パーソナリティ:ユージ・吉田明世
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/one/
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