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■ピックルボール Skechers PWR MASTERS 700 TOURNAMENT JAPAN(27日、三重県・日硝ハイウエーアリーナ)
ピックルボールの国際大会が三重県の日硝ハイウエーアリーナで開催され、アメリカや台湾など競技が盛んな地域からも多数の強豪選手が来日し、レベルの高い試合が繰り広げられた。この日は、男女シングルスが行われ男子のプロ・オープンカテゴリーでは香港からきたジャック・ウォン(26)が優勝した。
女子はテニスでの実績の高い台湾のユーチェがシングルスを制した。日本勢ではテニス界でも長く代表として活躍した藤原里華(43)が3位入賞を果たした。
藤原は、準決勝で対戦したユーチェとは、テニスで昔からの友人であり、ダブルスを組んで世界と戦った仲間である。お互いにピックルボールに転向していつかは対戦したい相手だった。試合はユーチェが15対2と強さを見せたが、「なんでテニスボールじゃなくて、ピックル打ってるんだろうね」とお互い笑顔で語った。今はピックルボールのコーチとして若手を引っ張っている藤原。この大会の経験も日本のレベルアップには必要だと言う。「仕事も頑張りながら、ピックルボールを一生懸命練習する人たちがいる。一緒に強くなろうとする仲間に恵まれている」と、自らのメダル獲得を喜びながら仲間たちの奮闘を祈った。
男子の日本人選手は、残念ながらベスト4には残れなかった。準々決勝で第4シードのアメリカ人選手に6−15で敗れた吉田祐太選手(28)は、海外のトップ選手と戦って、差を感じたという。「いつも決まっていたものが決まらない。相手の引き出しの多さに正直驚いた。しかし得意なフットワークは通用したし可能性はゼロではないと思った」働きながら競技を続ける日本人選手たちにとって、海外でプレーする機会は多くない。このような貴重な対戦を糧とできるか。歴史の浅い”日本ピックルボール”の挑戦はまだスタートしたばかりだ。
大会は、3月2日まで開催される。
※写真はユーチェ(左)と藤原選手(右)
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