「御厨人窟賞」は何と読む? その由来には歴史上の偉人と関わりも

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2025年02月28日 07:00  netkeiba

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レースが行われる高知競馬場(写真はイメージ、撮影:稲葉訓也)
「御厨人窟」の4文字、何と読む? 今週末の2日(日)、高知競馬場では重賞のひとつである御厨人窟賞が行われる。同競走は2013年に創設され、4歳以上、高知所属馬で争われる一戦。そんなレースは日本において屈指の難読レース名ではないだろうか。加えてその由来を調べてみると、学校の教科書にも取り上げられる偉人の“伝説”にたどり着いた。

 冒頭の答え、「御厨人窟」は「みくろど」と読む。高知県東部、室戸市室戸岬町にある洞窟の名前がレース名の由来となった。そしてこの洞窟は歴史上の人物とのゆかりも深い。その人物とは、真言宗を開祖した弘法大師(空海)。空海は全国各地に足跡を残すが、四国八十八カ所霊場巡り(お遍路)で知られるように、四国には縁深い地が数多く存在し、中でも御厨人窟は約1200年前に居住した地とされる。

 御厨人窟は室戸岬の突端にほど近い海岸沿いに位置。自身を空海と名付けたのも、そこから見える空と海に感銘を受けたという言い伝えもある。また、御厨人窟と並び「神明窟(しんめいくつ)」という洞窟もあり、こちらは主に修行の場として使ったそう。2つを総称して、「御蔵洞(みくらど)」とも呼ばれる。洞窟の中で聞こえる波の音は、1996年に環境庁(現・環境省)が定めた「日本の音風景100選」にも選出された。

 室戸岬はそのほかにも、海岸段丘や岩礁、奇岩が形成され、1928年に国の名勝に指定されるなど自然豊か。御蔵洞以外にパワースポットも数多く、室戸観光においてはずせない場所になっている。今年で第13回と歴史はまだ浅い御厨人窟賞だが、伝説の残る地を伝える一戦として、末永く続いていってほしい。

※内容に一部誤りがございました。訂正のうえ、お詫び申し上げます。

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