中日、来季から本拠地にホームランウイング(仮称)新設へ ソフトバンクのテラス弾とロッテのラグーン弾は設置初年度に何本あった!?

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2025年02月28日 10:11  ベースボールキング

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中日の本拠地・バンテリンドームナゴヤ
 中日とナゴヤドームは27日、2026年シーズンからホームランウイング(仮称)、アリーナシート(仮称)の新設決定を発表した。

 ホームランウイング(仮称)は左中間、右中間を狭めて、外野へ新たな座席(左右各約130席を予定)を設置し、外野フェンス高は、現行の4.8mから3.6m(ソフトラバーフェンス2.6m+ネットフェンス1.0m)、本塁から右中間・左中間までの距離は同各116mから各110mに変更する予定で、両翼100m、中堅122mに変更はないとのことだ。

 バンテリンドームは投手有利の広い球場で、落合博満氏が監督時代の04年から11年にかけて投手力を武器に4度のリーグ優勝、1度の日本一と黄金時代を築いた。バンテリンドームの球場の特性を活かし勝ち続けていたが、落合氏が監督退任した12年以降はAクラスは12年と20年の2度しかない。近年はチームとしての長打力、得点力が課題で、昨季もチーム本塁打はリーグ4位の68本塁打、リーグワーストの373得点だった。

 野手泣かせの広い球場を本拠地にし、外野フェンス前にしホームランテラス、ホームランラグーンを設置したチームもある。ソフトバンクは15年にホームランテラスを設置。14年はチーム本塁打リーグ5位の95本、本拠地でのチーム本塁打は67試合で34本塁打だった。ホームランテラスを設置した15年は、リーグトップのチーム本塁打141本、本拠地での本塁打も77本。そのうちテラス弾は33本だった。

 その一方で投手を見てみると、被本塁打は14年の36被本塁打から67被本塁打と上昇。テラス弾も34本浴びた。本塁打が増えたが、その分、投手陣も本塁打を打たれている。

 19年にフェンスの位置が最大4メートル前にせり出したホームランラグーンを設置したロッテの本拠地・ZOZOマリンスタジアムはどうだったのかーー。ホームランラグーン設置前の18年はチーム本塁打リーグワーストの78本、8年連続でチーム本塁打が100本に届かなかったが、19年はリーグ3位のチーム本塁打158本。ZOZOマリン移転後最多となるチームのシーズン本塁打だった。

 ZOZOマリンでのチーム本塁打は18年の36本から19年は72本と倍以上に増えた。なお、ホームランラグーンによる本塁打はわずかに14本。一方、投手陣はZOZOマリンでの被本塁打が18年の55本から74本に増えた。ソフトバンクはテラス設置前の投手陣の失点数は14年の223から15年は236失点と増えたが、ZOZOマリンスタジアムを本拠地にするロッテの失点数は18年の296から288にわずかであるが減らしている。

 外野フェンスを前にせり出し、チーム本塁打は増えるが、投手陣の被弾も増えるのはある意味仕方がないこと。14年にリーグ優勝・日本一したソフトバンクは、ホームランテラスを設置した15年も圧倒的な強さでリーグ優勝、日本一を達成し、ロッテの投手陣もラグーン設置初年度は失点数を減らしている。来年からホームランウイング(仮称)を新設するバンテリンドームで中日は勝てるチームに返り咲くことができるだろうかーー。その前に今季、来季に繋がるような戦いを見せて欲しいところだ。

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