「カンボジアでバイト」、特殊詐欺絡みか＝２０代男性、出国後に行方不明―警視庁

　東南アジアを拠点とする特殊詐欺事件を巡り、東京都内に住む無職の２０代男性の親から警視庁に対し、「息子と今月上旬から連絡がつかない」との相談があったことが２８日、捜査関係者への取材で分かった。行方不明になる前、友人と「カンボジアのコールセンターのバイトがもうかる」と話していたとの情報もあり、同庁は海外で事件に加担させられている可能性もあるとみている。

　捜査関係者によると、親は２５日、行方不明届を提出。同庁が調べたところ、男性は今月上旬、成田空港から出国したと判明したが、その後の足取りは分かっていない。親の説明によると、男性は友人と「カンボジアのコールセンターのバイトがもうかるらしい」と話していたという。

　警察庁によると、カンボジアやミャンマーなどで犯罪に加担させられたり、渡航しようとしたりした人に警察が保護措置を取った事例は、昨年１０月１８日からの４カ月間で１０件確認されている。うち６件は１０～２０代の若者で、オンラインゲームやＳＮＳを通じて仕事を紹介され、特殊詐欺のうその電話をかける「かけ子」をさせられたケースもあった。　

「カンボジアでバイト」、特殊詐欺絡みか＝２０代男性、出国後に行方不明―警視庁

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