東京・歌舞伎町のカラオケ店で「コートとマフラーが汚れた」とウソをつき、クリーニング代をだまし取ろうとしたとして無職の男が逮捕された事件。防犯カメラの映像などから男の大胆な行動が見えてきました。
店員
「いらっしゃいませ」
男
「1時間半くらいで」
去年12月、新宿・歌舞伎町のカラオケ店。黒のロングコートを着て入店した男の目的は「カラオケ」ではなく「詐欺」でした。
おととい逮捕された笠原仁容疑者（63）。カラオケ店からクリーニング代として現金9000円あまりをだまし取ろうとした疑いがもたれています。
その手口はこうです。笠原容疑者はひとりで入店すると、およそ40分後におしぼりを注文します。そして、部屋を訪れた店員に対し、こう主張しました。
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「ソファに座ったらコートとマフラーが汚れた。ピザトーストの匂いがする」
笠原容疑者は自身の服などが汚れたとしてクリーニング代を要求。しかし、実際には…
記者
「笠原容疑者はカラオケルームの中で、自ら着ていた服を自ら汚していたということです」
この後、笠原容疑者は一度店を出ます。クリーニング店に行ったと装うためで、再度店に戻るとコートとマフラーをしていない状態で、店員に“偽の領収書”を提出したといいます。
しかし、店員は怪しいと感じ、警視庁に通報します。それから5分後、警察官がカラオケ店に。
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女性店員
「全然汚れてなくて」
笠原容疑者は警察官に取り囲まれ、そのまま署に任意同行されました。
実はこの男、事件の3か月前にも系列店で同じ手口を使い、およそ1万5000円をだまし取っていたのです。
カラオケ店の「要注意人物」だった笠原容疑者は、警視庁の取り調べに対し…
笠原仁 容疑者
「詐欺をして日銭を稼いでいた」
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警視庁は余罪がある可能性も含め、調べを進めています。
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