画像提供:マイナビニュースFoR/FoRINC.が運営する「WeChoice」では、20代以上の男女100人を対象に「キャットフード」についてのアンケート調査を実施した。
愛猫の健康に直結するキャットフード選びは重要である。
しかし、商品数が多く、最適なものを選ぶのは難しい。
今回の調査で、約5割の飼い主が愛猫にドライフードを与えていることが判明した。
以下、飼い主が選ぶキャットフードの実態について調査結果を報告する。
※以下、WeChoice調べ
○現在購入しているキャットフードに満足しているか
キャットフードの満足度については、約半数が「満足している」と回答した。
一方で、「いいえ」と回答した飼い主の悩みには、以下のような意見が挙がった。
栄養があるフードを選びたいのに、どれが一番良いのか、愛猫に合うのかわからない。(30代・男性)
品質の良い高価なフードを与えても、猫が気に入らなければ食べない。種類が多すぎて選び方がわからない。(30代・女性)
添加物が少なく、消化に優しいフードを探しているが、どの製品が本当に安心なのか判断が難しい。(30代・女性)
穀物フリーのフードが良いと思うが、価格が高く躊躇する。(40代・女性)
何度フードを変更しても、しばらくすると食いつきが悪くなり、ふりかけなどで工夫が必要になる。(40代・女性)
もっと安価なフードがあれば良い。(40代・男性)
これらの意見から、「フードの添加物」「価格」「食いつきの悪さ」に悩む飼い主が多いように思われる。
○現在、与えているキャットフードは?
キャットフードの種類については、約半数が「ドライフード」を与えていることがわかった。
次に多いのは「ドライフードとウェットフードの併用」で約3割、「ウェットフードのみ」は約2割、「日によって変える」は約1割だった。
キャットフードを与えるタイミングについては、約7割が「決まった時間に決まった量を与えている」と回答した。
他には「置き餌にしている」「自動給餌器を使用」「特に時間は決まっておらず、気づいた時に与える」といった回答があった。
猫の食事は、決まった時間に与えることが重要である。推奨されるタイミングは、朝と夜の2回。
適切な間隔を空けることで、空腹や食べ過ぎを防ぐことができる。
ただし、必ずしも朝と夜に与えなければならないわけではない。
飼い主のライフスタイルに合わせ、無理のない範囲で時間を決めることが大切である。
1カ月あたりのキャットフード代について、最も多い価格帯は「2,001円〜5,000円」だった。
次に「5,001円〜10,000円」が続き、一部では「20,001円以上」と回答した飼い主もいた。
一般的に、猫1匹あたりの主食フード代は月約2,900円が相場とされる。
低価格帯のフードは1,000円程度で購入可能だが、品質に大きな差がある。
安価なフードは飼育費用を抑えられる反面、原材料や添加物の品質が低い傾向にある。
逆に、高価格帯のキャットフードは品質や成分にこだわったものが多く、猫の健康維持や寿命の延長に寄与すると考えられる。
○愛猫のおやつやキャットフードの添加物は気になるか?
おやつやキャットフードの添加物について、約4割が「どちらも気になる」と回答した。
一方、約3割が「どちらも気にしていない」と答えた。
「おやつだけ気になる」「キャットフードは気になる」など、飼い主によって意識の違いが見られた。
添加物はフードの品質保持や食欲増進、見た目の向上などの目的で使用される。
しかし、一部には健康に悪影響を及ぼす可能性がある成分も含まれている。
そのため、飼い主はしっかりと成分を確認しながら選ぶ必要がある。
特に避けたいとされる添加物には、着色料や発色剤、防腐剤、BHA・BHTなどの酸化防止剤が挙げられる。
2009年6月に施行された「愛玩動物用飼料の安全性の確保に関する法律」により、ペットフード製造業者にはすべての原材料を表記する義務がある。
キャットフードの添加物表示を確認し、より安心の製品を選んでほしい。
○キャットフード選びで最も重視するポイントは?
キャットフード選びで最も重視されるのは「食いつき」であった。
どんなに高品質でも、愛猫が食べなければ意味がないため、多くの飼い主が優先するポイントとなっている。
○理想のキャットフードとは?
飼い主が求める理想のキャットフードには、以下のような意見が挙げられた。
【「こんなキャットフードがあったらいいな」と思う、理想のキャットフードは?】
少し高いが、グランツ、カナガン、などエビデンスがあるものが理想。(40代/男性)
猫に本来必要な栄養素をきちんと考えてくれているもの。添加物を始めとした、不必要なものが入っていない自然に近いもの。(40代/女性)
着色料や保存料などの添加物が一切入っていない国産のもので、値段が手頃で種類も豊富なもの(20代/女性)
尿石症の猫も安心して食べられるフードがもう少し手軽に買えると嬉しい。ちゅ〜るのようなものも基本的に食べられないので類似品があれば薬を飲むときも楽。(30代/女性)
猫が喜んで食べてくれる美味しさと、健康をサポートする栄養バランスが両立していて、価格も手頃で買い続けやすいもの。(40代/男性)
置き餌にしていても味があまり変化しないキャットフード(20代/女性)
その日の体調や年齢、体質に合ったものをあげたい。(40代/女性)
○まとめ
今回の調査では、約半数の飼い主が現在のキャットフードに満足している一方で、約3割が「どちらでもない」、約2割が「満足していない」と回答した。
「フードの添加物」「価格」「食いつきの悪さ」に悩む飼い主が多いことが明らかとなった。
キャットフード選びには個人差があり、飼い主の重視するポイントも異なる。
しかし、多くの飼い主が「食いつき」「原材料」「安全性」「栄養バランス」を重要視している。
最適なフードを見つけるためには、これらのポイントを総合的に考慮し、慎重に選ぶことが必要である、とレポートを結んでいる。
○調査概要
調査方法:アンケート調査
調査期間:2025/02/07~2025/02/09
調査対象:20代〜50代の男女
対象者数:100名
調査項目:「キャットフード」に関するアンケート
回答100名の内訳: 43%が男性、53%が女性
各年代の比率は、以下の通り
20代 14.0%
30代 43.0%
40代 35.0%
50代 8.0%()