送検のため、滋賀県警近江八幡署を出る杠共芳容疑者=28日午前、同県近江八幡市 滋賀県の琵琶湖岸で2008年、切断された男性の遺体が見つかった事件で、殺人容疑で逮捕された無職杠共芳容疑者(74)が、男性について「盗みをして警察から逃げている」と周囲に話していたことが28日、関係者への取材で分かった。県警は同日、杠容疑者を送検した。
事件では08年5〜6月、琵琶湖付近で、切断された頭部や両脚が相次いで見つかり、18年に同県野洲市の職業不詳川本秀行さん=当時(39)=と判明した。
2人が通っていた飲食店の男性店主(60)によると、杠容疑者は10年ごろ、川本さんについて「盗みをして警察から逃げた。それ以降連絡がつかない」と周囲に虚偽の説明をしていた。2人は建設会社の元同僚で、同居していた時期もあったという。