【ジャンプ】レジェンド葛西紀明「もう娘で！」喜ぶ　世界選手権メダル獲得の複合葛西姉妹快挙に

＜ノルディックスキー・ジャンプ：宮様国際大会＞◇28日◇札幌市宮の森ジャンプ競技場（ヒルサイズ＝HS100メートル）

レジェンド葛西紀明（52＝土屋ホーム）が3位に入り、今季4度目の表彰台に立った。

強風のため1回目のみで終了。追い風の不利な条件の中、87メートルを飛んだ。宮の森での3連戦は、25日雪印メグミルクカツゲン杯で3位、26日札幌五輪記念4位、この日3位だった。得意ではないノーマルヒルだが「ジャンプはだいぶ安定してきた。W杯（札幌大会）の時より少し良くなってきた」と復調気配だ。

天候によって試合時間が6時間を超える長丁場も、「レジェンド流」で切り抜けた。午前11時開始予定だった試技が、午後1時に変更された。長年の経験からその可能性を予想。「朝から大体読んでいたので、その時間に合わせて社長出勤で来た。みんなは7〜8時間ぐらいずっと待っていたと思うけど、そんなにストレスなく試合に臨めた」と話した。

“縁がある”双子の快挙を喜んだ。ノルウェー・トロンヘイムでの世界選手権複合女子で葛西優奈が金メダル、双子の妹春香（ともに21＝早大）が銅メダルを獲得した。「ニュースで見ましたよ。うれしいですね。葛西つながりで」と笑顔。優奈が7日のエストニア・オテパーでのW杯で初優勝していたこともあり「金メダル取れるんじゃないかな」と予感はあったという。同姓だけによく血縁関係があると思われるが、ない。それでも「娘とか言われてますね。いいですよ、もう娘で！」と歓迎した。【保坂果那】