シニア社員の賃金引き上げ=4月、労働意欲を向上―富士電機
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2025年03月01日 09:01 時事通信社
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重電大手の富士電機は28日、60歳以上の一般社員の賃金水準を引き上げる方針を固めた。4月に報酬制度を改定する。選択制だった定年も満65歳に統一する。シニア社員の労働意欲の低下を防ぐとともに、人手不足の解消につなげる狙いがある。
富士電機では、社員が60歳以降も働く場合、給与や一時金が60歳時点の6割程度に下がっていた。この水準を75%まで引き上げることで、年齢を重ねても働きやすい環境に改善する。
定年制度も改める。現行は、社員が60〜65歳まで定年年齢を選択できたが、4月からは一律で満65歳とする。
経験豊富なシニア社員の活用は多くの企業の間で喫緊の課題となっている。玩具大手のバンダイ(東京)も、4月から定年再雇用社員の年収を大幅に引き上げる方針だ。
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