2025年「新人王」大予想!パ・リーグ本命はもちろん「20年に一人」の逸材…対抗、大穴は?

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2025年03月01日 09:12  ベースボールキング

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ベースボールキング

西川史礁、宗山塁、田中晴也
 2025年のプロ野球は開幕まで約1か月。若手選手たちによる一軍生き残りをかけたプレーにも注目が集まる。

 大学、社会人出身なら1年目から即戦力として期待されている選手もいるだろう。初のプロキャンプで手応えを感じ取った選手もいれば、逆に挫折を味わったルーキーもいるかもしれない。

 そんな正真正銘のルーキーも含めた新人王の資格を持つ選手の中から、ズバリ今季のパ・リーグ新人王を予想してみたい。本命、対抗、大穴の3人の名前を独断と偏見で選んだ。


▼ 本命:宗山塁(楽天)

 本命は楽天のゴールデンルーキー宗山だ。昨秋のドラフト会議で5球団が競合した“20年に一人”の逸材は、開幕スタメンに向けて着々と歩を進めている。

 本職の遊撃には村林一輝がいるが、オープン戦の結果いかんにかかわらず、ショートのポジションは宗山に与えられるだろう。

 オープン戦でも非凡な才能を発揮している宗山だが、六大学史上最年少で三冠王に輝いた打撃はもちろん、脚力と守備力もすでに一軍レベル。当然、初めて経験する長いシーズンの途中でプロの壁にぶつかることもあるだろうが、規定打席に到達した上で、3割近い打率も残せるのではないか。

 ただ本塁打数が二桁に届くかは微妙。特に1年目は自慢のミート力に全集中してくるはずだ。ズバリ、120試合、打率.288、7本塁打、18盗塁で新人王を奪取するとみた。


▼ 対抗:西川史礁(ロッテ)

 長打力なら「宗山<西川」だろう。昨秋のドラフトは2球団が競合し、ロッテが獲得に成功した。

 宗山(175cm、79kg)より一回り大きい182cm、88kgの体格は長距離砲をイメージさせる。実際に青山学院大学時代は、パワフルな打撃を披露し、リーグ戦で2度のMVPを獲得。剛腕ぞろいのパ・リーグ投手のスピードに慣れれば、いきなり二桁本塁打を記録しても不思議ではないだろう。

 ただ、大学3年の秋に打率.213と不振に陥ったように、一度調子が狂うと長いスランプが続く可能性もありそうだ。

 外野の守備も課題の一つで、マリンスタジアムの強風に慣れるのにかなり時間を要するかもしれない。それでもチーム待望の和製大砲候補だけに、それなりの出場機会は与えられるはず。1年目は、95試合、打率.240、10本塁打、30打点と予想する。


▼ 大穴:田中晴也(ロッテ)

 大卒野手2人に次ぐ3番手の“大穴”候補として田中晴の名前を挙げたい。186cm、92kgと体格に恵まれた高卒3年目の右腕だ。

 長身から投げ下ろす、最速155キロの速球が最大の魅力で、昨年6月に19歳でプロ初登板を果たすと、5回無失点の好投を見せた。その約1か月後にはプロ初勝利を記録し、2年目を4試合、1勝1敗、防御率1.80で終えた。制球力にやや課題を残すが、一軍で経験を積めば改善してくるだろう。

 オープン戦で結果を残して開幕ローテーション入りできれば、7〜10勝の可能性もありそう。3年目の今季は、7勝5敗、防御率3.25と予想する。

 パ・リーグの新人王争いは、大本命の宗山に西川がどれだけ迫れるかが焦点となる。ただ、パ・リーグは1999年の松坂大輔以降、投手の独壇場で、野手の新人王は、17年・源田壮亮(西武)と18年・田中和基(楽天)の2人しかいない。田中晴以外の超大穴投手が登場しても驚けない。


文=八木遊(やぎ・ゆう)

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