世界のANDO、建築家としての集大成　大阪で3月20日から「安藤忠雄展｜青春」

Photo Kazumi Kurigami

　半世紀もの間、第一線で走り続けてきた異端の建築家・安藤忠雄氏。大阪から世界へ広がる壮大な挑戦の軌跡から、現在、そして未来への果てなきビジョンまで、その全てを一望できる展覧会「安藤忠雄展｜青春」を、VS.共同事業体(株式会社トータル メディア開発研究所・株式会社野村卓也事務所)主催で開催する。会期は3月20日(木)から7月21日(月)まで

　会場は、2024年9月に大阪市の「グラングリーン大阪」内に誕生した「VS.(ヴイエス)」。地下に約1400平方メートル、天井高15メートルの展示スタジオをはじめとするユニークな建築空間で、世界に向けたさまざまなイベントを開催する。安藤氏が長年尽力してきた「大阪都市 再生プロジェクト」の最前線に位置付けられている。

　大阪に生まれ、独学で建築を学んだ安藤氏は、1969年から建築設計活動をスタート。以来、既成概念を打ち破る斬新な建築作品を次々と世に送り出してきた。90年代以降は活躍の舞台を世界に広げる一方、環境再生や震災復興などの社会貢献事業にも尽力。多分野にわたる精力的な活動は、国内外で高く評価されている。

　同展は、「挑戦の軌跡」と「安藤忠雄の現在」の2つのゾーンから成る。前者では住宅から祈りの空間・美術館などの文化施設に至る過去の代表作の全てを、後者では現在の仕事を展示。「直島の一連のプロジェクト」などの長期スパンの作品から、「ブルス・ドゥ・コメルス」に代表される歴史的建造物の再生プロジェクト、「こども本の森」などの社会貢献プロジェクトまで、余すことなく紹介する。

　入場料(税込み)は、前売り・当日チケットともに一般1800円、大学生(要学生証等提示)1500円、高校生1000円、中学生以下無料。障がい者手帳所持者と同伴1人は900円(要証明)。チケットはイベント公式ページから購入できる。VS.は毎週月曜休館、月祝の場合は営業。開館時間は10時〜18時、金・土曜は20時まで。

もっと大きな画像が見たい・画像が表示されない場合はこちら