別の患者に使う予定だった人工透析の薬を誤って投与して男性患者を死亡させたとして、神奈川県警が川崎市立多摩病院の元臨床工学技士の男性(62)を業務上過失致死の疑いで書類送検したことが、捜査関係者への取材で分かった。県警は起訴を求める厳重処分の意見を付けた。
捜査関係者によると、書類送検は2月14日付。容疑は2017年1月19日、70代の男性患者に、別の透析患者向けの薬「フサン」を投与し、アナフィラキシーショックによる虚血性心疾患で死亡させたとしている。
県警は認否を明らかにしていないが、元技士は「確認不足だった」といった趣旨の話をしているという。病院側もこの薬が死亡した男性の治療に適さないことを認識していたとみられ、薬の確認を怠る注意義務違反があったと県警が判断した。【宮本麻由】
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 THE MAINICHI NEWSPAPERS. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。