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医療器具メーカーが製作した耳かきが話題だ。
耳鼻咽喉科や脳外科用の機器など1000種類以上を手掛けた老舗医療器具メーカー、三祐医科工業株式会社が製造したのは、医療機器の製造技術を存分に生かした耳かき。熟練の手仕事と医療器具製造で培われた技術で仕上がった逸品は、ワンダーフェスティバルなど大規模イベントでも人気だそうだ。なぜ医療器具メーカーが耳かきを作るようになったのか。代表取締役の小林祐太さんに詳しく話を聞いてみた。
ーーなぜ耳かきを?
小林:展示会で綿棒と形状が似た医療器具を展示していたら、お客様に「これは耳かきですか?」と尋ねられました。「それなら実際に耳かきを作ってみるか!」と当社の前代表が製造することに。折角作るなら…と、当社ならでの技術と材料で製造するべく試行錯誤して完成したのが「医療器具屋さんが作った耳かき」です。お客様からの何気無いひと言…つまり勘違いから生まれた製品なんです。
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ーー市販の耳かきと決定的に違うポイントは?
小林:医療機器と同素材でできているので耳に優しい。先端部は聴診器等の医療機器に使用される「ポリアセタール」という樹脂を使用し適度な「しなり」があるので、あたりが優しい。持ち手の真鍮には医療器でも使用される滑り止め加工を。医療機器同様のメッキも施してありますので、水洗いやアルコール等の消毒も可能です。洗った後は乾いた布などで必ず乾拭きをお願いします。
ーーこだわりは?
小林:先端部の滑らかさです。当社の職人が一本一本手加工で削って製造する、バリがない滑らかな仕上が自慢。先端の形状も、定番の匙上の形状に比べて耳の中の傷つけにくいものにしました。当社の得意としている切削の技術を活かした形状です。
ーー現在5種類販売されています。違いは?
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小林:先端部の細さが違い、4mmはしっかり掻きたい方、3mmはしなりをきかせ優しく掻きたい方、2mmは耳穴が小さい方やお子様向け。4mmと3mmが両端に付いている2Wayタイプが一番人気です。3mmと2mmが両端に付いている2Wayタイプのご用意もあり、こちらは小さなお子さまのいる親御さんに人気の商品です。
ーー実際の使い心地の声は届いていますか?
小林:全種類コンプリートして頂いた方や、即売会に出店した際、毎回別のご友人を連れてきて「ここの耳かき、めっちゃいいよ」と営業活動をして下さる方はとてもうれしいです。「もっとここをこうしてくれたら、旅行先にも持って行ける」と改良を提案してくださった方も、弊社の耳かきへの愛を感じました。
◇ ◇
耳かきの仕方によっては耳垢を押し込んでしまうこともあるそうで、掻きだすように使用するのがコツだそう。こだわりの耳かき、一度試してみたいが、気持ち良さのトリコになってしまいそうだ。
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(まいどなニュース特約・米田ゆきほ)