大阪の東西軸の交通ネットワークが強化! 今年開業大阪メトロ「夢洲」と開業予定の「森之宮新駅」

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2025年03月01日 17:01  BCN+R

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Osaka Metroに新駅二つ。西に「夢洲」が今年1月19日に開業、東に2028年に「森之宮新駅」開業予定だ
 【家電コンサルのお得な話・238】今、大阪で新駅の開発が進んでいる。その一つがOsaka Metro(大阪メトロ)中央線の「夢洲(ゆめしま)」駅であり、2025年1月19日に開業した。さらに約3年後の28年春(予定)には「(仮称)森之宮新駅」が開業予定で、大阪の東西軸の交通ネットワークの強化に向けた動きが活発だ。

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●統合型リゾート(IR)の候補地の主要な交通手段として新駅を開業

 夢洲駅は、大阪メトロ中央線の終点コスモスクエア駅から3.2km延伸し、総工事費約520億円で建設された。この夢洲駅は、大阪・関西万博とその後に計画されているカジノを中核とした統合型リゾート(IR)の候補地の主要な交通手段として新設されたものである。大阪府民の利便性向上には直結しないが、2025年大阪・関西万博来場客の利用が見込まれ、日本国際博覧会協会は1日利用客13万3000人と想定している。

 しかし、肝心の大阪・関西万博にどれだけの来場者が見込めるかは極めて不透明である。大阪府民としても、万博の盛り上がりはほとんど感じられない。キャラクター選定への疑問や爆発事故などのトラブルに加え、膨らみ続けた費用の問題がマイナスイメージとなっている。夢洲自体が、もともと、地下にゴミが埋まった人工島であり、地盤が弱く、再開発に向いていないことが万博開催に当たっての不安要素にもなっている。

 そうした中、明るい話題もある。費用をかけただけあり、夢洲駅は近未来的な造りとなっており、テレビなどでもよく取り上げられている。夢洲駅が開業して1カ月になるが、報道によると、万博開催前にもかかわらず、鉄道ファンなどを中心に平日1日あたり平均6000人が乗降しているという。

 一方、2028年春に開業を予定しているのが森之宮新駅だ。この駅も大阪メトロ中央線の森之宮駅から1.1kmを延伸して建設される新駅となり、夢洲駅とは反対側の大阪市の東側寄りに位置する。駅周辺の開発とセットの計画で、駅ビルの整備、大規模アリーナ・ホール導入などが計画されている。

 大阪メトロは「未来の暮らし」をテーマにした未来モビリティ体験型テーマパーク「e METRO MOBILITY TOWN」を今年1月11日から10月までの期間限定で開催している。このように、大阪城東部地区のまちづくりと連携し、地域の活性化とアクセス性の向上に貢献するため、夢洲駅、森之宮新駅ともに、大阪の発展に寄与する重要なインフラである。

 これら新駅の開業により、大阪の東西軸の交通ネットワークが強化され、都市発展に寄与することが期待されている。(堀田経営コンサルタント事務所・堀田泰希)

堀田泰希

1962年生まれ。大手家電量販企業に幹部職として勤務。2007年11月、堀田経営コンサルティング事務所を個人創業。大手家電メーカー、専門メーカー、家電量販企業で実施している社内研修はその実戦的内容から評価が高い。

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