DeNA・吉野光樹(写真:萩原孝弘) 春季教育リーグの初戦が横須賀スタジアムで行われ、開幕ローテーションを狙う右腕2人がともに無失点ピッチングを披露した。
まず先発としてマウンドに上がった吉野光樹は4回を53球でまとめ、被安打1、奪三振1、与四球1で無失点。3番手で6回から登板した平良拳太郎も2回を28球、ノーヒットで奪三振3とパーフェクトピッチングと結果を残した。
試合後、吉野は「コンディションも問題なく、変化球の精度を良くしていくなど、今でしか試せないこともできました」と自己評価。「開幕からというのは今までないので、ここからしっかりと開幕ローテーションを狙っていきたいと思ってます」と決意表明した。
2人について桑原義行監督は吉野に「勝負に行ってましたね。ボールも走ってましたし、明確な課題もやろうとしていましたし、ポジティブな感じでしたね」。平良には「普通に投げたらローテーション上位のピッチャーなので、コンディションを万全にする使命をやってました」と奄美でのキャンプに言及し「問題なかったですね」と表情を緩めた。
また入来祐作ピッチングコーチは吉野に「去年からの課題を一生懸命トライして、それをできていたので良かったと思いますよ」と頷き、平良にも「本当に良かったです。順調ですよ」と高評価を与えていた。
バウアー加入で熾烈を極めるベイスターズローテーション争い。この先もサバイバルレースは続いていく。
取材・文・写真:萩原孝弘