鹿島がホーム25戦無敗のJ1最多タイ記録 “負けなし”から”勝ちきる”強さを求める鬼木監督「ただ勝ちたい、それだけ」

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2025年03月03日 00:22  サッカーキング

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鬼木達監督[写真]=金田慎平
 1日に行われた2025明治安田J1リーグ第4節で、鹿島アントラーズはFW鈴木優磨とFW師岡柊生のゴールでFC東京に2−0と勝利。これで鹿島は2023年のJ1第31節浦和レッズ戦から続くホームゲームにおける無敗を25試合に伸ばし、J1史上最多記録に並んだ。

 日本初の本格的なサッカー専用スタジアムとして1993年4月に誕生したカシマスタジアム。熱狂的なサポーターの後押しを受けて、この地で幾多もの逆境を跳ね返し、栄光の歴史を紡いできた。今季鹿島の指揮官に就任した鬼木達監督は、FC東京戦の試合後に「やはりこのスタジアムの雰囲気がチームを後押ししてくれていると思います。選手にエネルギーと勇気を与えてくれていますし、選手だけでなくスタッフも勇気づけられているので、勝ちを信じて戦えるんだと思います」と"アントラーズファミリー”への感謝を述べ、「後押しがあるから、自信をもってピッチに立てるし、それが結果に現れているかなと思います。自分もまだここをホームにしたばかりですけど、それは非常に感じています」と、無敗記録の要因を分析した。

 しかし、一昨季から続く無敗記録の内訳は14勝11分。昨季も10勝9分と約半分が"負けずとも勝ち切れない”結果に終わっていた。今季も優勝を目標に掲げるなかで、鬼木監督は「正直、記録に自分はこだわっていないです。ただ、勝ちたい。それだけです。引き分けで良いと思っていないし、ホームゲームで勝つことが優勝に近づくと思います。序盤ですけど、それを意識して戦っていきたいです」と、勝ち切る重要性を説いた。

 指揮官のメッセージは、選手にも十分伝わっている。無敗記録継続中の全25試合にフル出場している"守護神”GK早川友基は「ホームでの失点は割と少ないと思うので、そこは自信をもっていい部分だし、これを継続していきたい」と誇りを語りつつも、「やっぱり勝ちを増やしたいです。半分くらい引き分けなので、この記録を続けていくうえで、より勝ち星を多くつけられるようにしたいです」と指揮官同様の言葉を残した。

 また、同じく守備者として無敗を支えてきたDF植田直通も「(カシマでは)選手もやっていて負ける気がしないと思っています。『負ける気がしない』と感じる雰囲気をつくってくれるサポーターがいて、それが自分たちにとって力強い味方になっているとチーム全員が感じています」と語りながらも、「カシマで戦えば『負けはない』というスタンスになっているので、それを『負けはない』から『勝ちに持っていく』ことが大事だと思います。昨季は引き分けが多かったなかで、勝ちに持っていくところにこだわっていきたいです」とコメントした。

 ホームで"勝ち切る”強さを求める鹿島。次節8日にアウェイで柏レイソルと対戦したあと、16日にJ1単独最多無敗記録をかけてホームで浦和レッズと激突する。

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