県議たちの「無理な言い訳」斎藤元彦問題、立花孝志氏へ“情報漏洩”の呆れた裏事情

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2025年03月03日 07:00  週刊女性PRIME

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斎藤元彦兵庫県知事(左)と立花孝志氏

 昨年11月に行われた兵庫県知事選挙を巡って起きた大きな問題と、浮かび上がったさまざまな“謎”を解き明かそうとする動きが加速している。

 問題視され、かつ“謎”と言われているのは、『NHKから国民を守る党』党首・立花孝志氏が立候補したこと。自身が当選するつもりははなからなく、斎藤元彦氏を応援する目的で出馬したことで“2馬力”と呼ばれた。立花氏は斎藤氏が有利になるような情報を発信・拡散。斉藤氏が当選したのは立花氏の援護射撃があったからこそ、というのは誰もが認めるところ。

“情報漏洩”の疑い

 この知事選は、斎藤氏が全会一致で不信任決議され辞職したため、新しく知事を選出するため行われたものだったが、斎藤氏も再選をかけて立候補したのだった。同氏が辞職するきっかけとなったのは、亡くなった元県民局長A氏の告発であったが、立花氏は“告発は信用できない。斉藤さんは悪くない”と有権者に印象付けるため、A氏のプライバシーにかかわる情報を発信。しかも、その内容は「10年間で10人と不倫」「不同意性交の疑い」「A氏のパソコンには不倫相手とのワイセツ画像と複数の職員日記が保存されていた」など、とても公益性があるとは思えない誹謗中傷ともいえるものだった。

 さらに、この情報は後になって立花氏自身が否定するようなデタラメな情報だった。また、元県民局長の公益通報に関して調査していた『百条委員会』の委員だった竹内英明元県議が、“知事告発騒動の黒幕”だという旨の発信を繰り返し、そのため竹内元県議に非難が集中。耐えられなくなった竹内元県議は知事選後に議員辞職している。

 立花氏の発信した情報を信じた多くの県民が斎藤氏を応援した結果、斎藤氏が再び県知事に返り咲くことができたのは言うまでもない。だが、知事選後に、

「立花氏が発信した情報の一部は県が保有する情報が漏洩したものではないか、つまり“情報漏洩”に当たるのではないか、と疑問視する声が出て、斎藤知事が第三者委員会を立ち上げて調査することになりました」(地元紙記者)

デマ拡散騒動も

 しかしながら、座組や進捗状況になど、この調査に関して県は何も発表しないため、実際に調査が進んでいるのか、本当に第三者委員会は立ち上がっているのかと、新たな疑惑が浮かび上がっている。

 さらに、「竹内元県議が誹謗中傷され亡くなったのは、立花氏が発信したデマ情報が起因しているのではないか」という疑いが濃くなり、立花氏に対して非難の声が上がり始めた。

 また、すでに大きく報じられているが、竹内元県議が亡くなった翌日に、立花氏は“竹内元県議は逮捕される予定だった”という情報を流した。しかし、これは兵庫庫県警が完全否定。立花氏の発信した情報はデマだということが分かり、テレビ、新聞、雑誌などの『オールドメディア』がこの件を取り上げると、立花氏に対する批難の声はより大きくなっていった。

 TBSの『報道特集』が立花氏にインタビューし、一連の出来事を検証する番組を放送すると、“立花氏をこのままにしておいていいのか”という世間の声はさらに膨らみ、各メディアもこの問題の検証に乗り出している。『報道特集』は追及の手を緩めず、第2弾、第3弾を放送。問題視されている件の情報がどのようにして立花氏の元へ流れ着いたのか、情報を渡したのは誰か、つきとめることに成功した。

 立花氏は二人の県議から情報を受け取っていて、その県議とは、『日本維新の会』所属の増山誠氏と岸口実氏だった。増山氏からは、秘密会で行われた『百条委員会』の音声データを入手。岸口氏は、漏洩されたという文書をある人物から受け取ったが、立花氏には「その場にはいたが手渡してはいない」という苦しい言い訳をしている。しかし、同氏から怪文書を入手したことを立花氏が認めている。

 さらにもう1人、立花氏は同じく『維新の会』所属の白井たかひろ県議に連絡し、入手した情報の裏取りをしたと明かしている。

橋下徹氏も『維新』を断罪

 3人の県議について当初、立花氏は“情報源の秘匿”を理由に名前を明かすことはなかったのだが、ここにきて一気に大暴露し、県議たちも口を開き始めたのはなぜなのか。在阪テレビ局の記者はこう分析する。

「提訴された場合、発信した内容に真実相当性があることを証明しなければならず、“情報は県議という信頼できる筋から得た”と主張したいのでしょう。岸口県議は“自分は怪文書を渡していない。怪文書を作ったのは自分ではない”と主張することで責任を逃れようとしています。増山県議は、音声データを渡したのは“県民に真実を知ってもらいたかったから”だと、義憤に駆られたようなことを言っていますが、どれも無理がありますね」

 2月26日、『日本維新の会』の県組織は、岸口議員を最も重い除名、増山議員を離党勧告とする処分を発表した。

 維新の会の創設者・橋本徹氏は2月24日、テレビのニュース番組に出演し、怪文書を流した県議らに対し「怪文書を拡散させたというのはかなり悪質極まりない」と指摘。そのうえで、「議員というより、人としてどうなんだ」と断罪した。また、維新の会に対しても「組織として解散(する)ぐらいに値する重大なルール違反、責任はあると思う」と、党としての責任についても言及している。

 NHKを“ぶっ壊す”前に、維新の会がぶっ壊れるかもしれない。

 しかし、これで終わったわけではない。問題の“震源地”でもある斎藤知事の『文書問題』や『公職選挙法違反疑惑』はいまだに解決しておらず、さらに立花氏が知事選に立候補した本当の理由や、怪文書を作り岸口県議に渡した人物はいったい誰なのか、ほかに黒幕はいるのかなど……。すべての謎が解き明かされるには、もう少し時間がかかりそうだ。

このニュースに関するつぶやき

  • そもそも県民局長の不倫や不同意性交やワイセツ画像は、公益通報の信憑性とは何の関わりも無い。こんなもんに騙されて斎藤を当選させた兵庫県民が底抜けの馬鹿なのだ。
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