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妊娠中のライフスタイルがもたらす影響
2月25日、トゥルク大学(フィンランド)の研究チームは、プレスリリースにて、妊娠初期のライフスタイルと子どもの運動技能発達において関連性があると示した。
妊娠中のライフスタイルは、子どもの運動技能(知覚を手掛かりとして目的に合うように身体を動かす能力)に対して大きな影響を与える。妊娠初期の健康的な食生活は、5歳から6歳の子どもの運動技能発達を促すという。
母親のリスク因子と5歳から6歳の子どもの運動技能発達
研究チームは、妊娠中に過剰体重および肥満であった母親とその子どもを対象に、母親のリスク因子が5歳から6歳の子どもの運動技能発達に対して与える長期的影響について調査を実施した。
5歳から6歳の段階での子どもたちの運動技能(微細運動能力、粗大運動能力、バランス感覚など)ならびに発達性強調運動症を検査したところ、妊娠中に過剰体重および肥満であった母親から誕生した子どもでは、14%が発達性協調性運動症と診断された。これは、一般集団における平均的な有病率の約3倍になるという。
これより、母親の体脂肪が子どもの運動技能発達に影響を及ぼすことが示された。母親の体脂肪量または体脂肪率が高い場合、5歳から6歳の段階での子どもの発達性協調性運動症リスクが高まるという。一方、妊娠糖尿病と子どもの運動技能において関連性は認められなかった。
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また、妊娠初期の健康的な食事は、子どもの運動技能発達を促すと報告された。とりわけ、5歳から6歳の子どもの粗大運動能力が向上した。なお、健康的な食事とは、野菜、果物、ライ麦パン、魚をはじめ、子どもの発達に欠かせないビタミンやミネラルを含む食品をバランス良く取り入れた食事である。
あわせて、妊娠中の魚摂取、子どもの微小運動能力および粗大運動能力においても同様に関連性が認められた。
(画像はプレスリリースより)
University of Turku
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