抱っこひもでスノボ…動画に「危ない」の声殺到、赤ん坊の首ごと大きくのけぞった体勢に

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2025年03月03日 11:00  まいどなニュース

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まいどなニュース

首がすわっていない赤ん坊を抱いたままスノーボードをする、危険な動画が拡散されています ※写真はイメージです(Maksym Protsenko/stock.adobe.com)

スキー場で、首がすわっていない赤ん坊を抱っこ紐で結んだままスノーボードをする人の動画がXで拡散され、危険性を指摘する声が相次いでいる。

【動画】首がすわっていない赤ん坊を抱いたままスノーボードする男性。赤ん坊の頭が地面に…

首がすわっていない赤ん坊が地面に…

その様子を目撃したのは、インフルエンサーとして活動する「りりあんぬ葵」さん(@LillianneMoo)。スノーボードが趣味で、2月下旬に新潟県のスキー場を友人と訪れていた。思い出を残そうと、360度カメラで動画を終日まわしていた。

ゲレンデ中腹の端で友人を待っていた時、どこからか赤ん坊の泣き声が聞こえてきたという。近くで座っていた男性スノーボーダーがカバンを抱えていると思っていたが、よく見るとカバンではなく抱っこ紐で結ばれた赤ん坊だった。

その子はまだ首がすわっておらず生後数ヶ月ほどに見え、りりあんぬさんは驚いたという。男性が地面に座ったまま体の向きを変えようとするたび、胸元にいる赤ん坊は首ごと大きくのけぞった体勢になり、後頭部が雪面にこすりつけられるような状態になっていた。

「男性が出発しようと立ち上がった際にジャンプしたのですが、その時赤ちゃんの頭がぐわんぐわんと振り回され、大きな声で泣いていました」「赤ちゃんが一瞬声を出せなくなるほど強い衝撃が伝わっている様子で、あまりにも危険な行動を見てショックを受けました」と、りりあんぬさんは振り返る。

男性はその後スノーボードでゲレンデを下って行ったが、赤ん坊の全身が振り回されるような形になっていた。友人たちと「あれはさすがに危なすぎる」という話になり、すぐにゲレンデの一番下まで下りてスキー場本部にこのことを伝えた。「ああいった行為は禁止されていないのか」という旨をたずねたが、「親の判断、自己責任ということになる」といった返答だったという。

動画拡散、危険な行為に批判

「私がその場で男性に声をかければよかったと後悔しています。普段は結構おせっかいに人に声をかけてしまうのですが、この時はあまりに危ない行動を目の当たりにして声が出ませんでした」と、りりあんぬさん。「スキー場側も保護者の良心に委ねるだけでは、子どもが危険にさらされるケースも出てくるのでは」とし、特に抱っこ紐でのスノーボード使用に関しては何らかのルールが必要ではないかとも話している。

今回の出来事についてりりあんぬさんは当初、Xで報告し注意喚起をしていたが、それだけでは危険性が伝わらないと思い、モザイク処理をした上で動画を投稿した。同じようなことをする人にやめてもらうきっかけになってほしい、さまざまなスキー場の関係者の目にとまって対策につながれば、との思いだった。

投稿はまたたく間に拡散され、インプレッション(閲覧数)が1日で2500万件を超える大きな反響があった。

〈これは虐待と言われてもおかしくない〉
〈頭ぐわんぐわんなってるし、絶対事故を起こす…〉
〈親としてありえない〉(※編集部注…男性が赤ん坊の父親かどうかは、動画だけでは定かでない)
〈立ち上がる時の赤ちゃんの首、これ大丈夫なのか〉
〈もう少し大きな子だったけれど、赤ちゃんが同じような状態になっているのを見たことがある〉

と、スノーボーダーの行動を問題視する意見や怒りの声が多く上がった。

まいどなニュース編集部では、ゲレンデで滑走する際のルールについて、近畿圏にある複数のスキー場を取材した。

リフト乗車やゲレンデ立ち入りに関して、明確な年齢制限を設けている施設は、取材した中ではなかった。ただいずれの施設でも「リフトに乗る際に係員が利用者を注意深く見ている」「あまりにも幼い子どもを抱っこ紐で結んで滑ろうとしていたり、安全対策がきちんとされていなかったりする場合は注意している」という旨の回答で、「今回の動画のようなケースは、うちなら止める」との声が多かった。

これ以外のスキー場で、抱っこ紐使用についてホームページなどで明記している施設でも「乳幼児を抱いてリフト乗車する場合は、抱っこひもなどの固定用具を装着し保護者の両手を自由に使用できる場合に限り乗車可能」といった記述が目立つ。

兵庫県内のとあるスキー場の代表は「首が座らないぐらいの赤ん坊がいる場合は、ご両親が交代で車の中などで面倒を見ていることが多いと思う」としており、施設側としても、今回のように極端に幼い赤ん坊がゲレンデに連れて来られることは想定できないというのが実情のようだ。であればこそ、大人が子どもの安全を確保する意識を強く持ってウィンタースポーツを楽しむべきであることは間違いない。

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このニュースに関するつぶやき

  • スノボやスキーはやらないから分からないのだが、転倒した際に人間は仰向けよりもうつ伏せに倒れ込み自分の頭部への被害を最小限にする傾向があるらしいので、その時に子供がどうなるのか…。
    • イイネ!7
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