「ナノテラス」の共用利用制度で研究する東北大の湯川龍准教授(奥)=3日午前、仙台市青葉区 昨年4月に運用が開始された次世代放射光施設「ナノテラス」(仙台市)で3日、大学や研究機関の基礎研究向けの共用利用が始まった。研究成果を公開すれば消耗品以外の利用料金は不要となっており、施設の担当者は「成果を発表し国民に還元することで、国や将来の発展に貢献できる」と期待する。
ナノテラスは、量子科学技術研究開発機構(QST)などが整備。特殊なX線(放射光)を用いて、肉眼で見分けられない物質の性質や機能を100万分の1ミリの「ナノレベル」で分析できる。