求人1.26倍に改善=失業率は2.5%で横ばい―1月

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2025年03月04日 09:01  時事通信社

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時事通信社

 厚生労働省が4日発表した1月の有効求人倍率は1.26倍と、前月比0.01ポイント改善した。賃上げなど待遇改善を背景に求職者が減った上、人手不足で企業の求人数は増えた。改善は4カ月ぶり。一方、総務省が同日発表した労働力調査によると、1月の完全失業率は2.5%と横ばいだった。

 有効求人倍率は、ハローワークで職を求める1人に対し何人分の求人があるかを示す。有効求職者数は0.3%減の191万人、有効求人数は0.2%増の240万人だった。

 都道府県別の有効求人倍率を就業地別で見ると、福井県の1.85倍が最も高く、一方で最も低かったのは北海道の1.06倍だった。厚労省によると、人手不足は依然として深刻で、地域のハローワークからは「大学入学共通テストの警備の人員が足りず、他県の企業が対応した」といった声が聞かれたという。

 1月の完全失業率については横ばいだったが、物価高による生活費の上昇を背景に新たに求職する人が増え、労働力人口が拡大している。

 完全失業率は、完全失業者数を労働力人口で割って算出。完全失業者数は前月から2万人増の174万人、就業者数は13万人増の6827万人だった。 
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