京都地裁の判決言い渡しに臨む青葉真司被告=2024年1月25日、京都市中京区(イラスト・松元悠氏) 36人が死亡した京都アニメーション放火殺人事件で、殺人罪などで一審死刑判決を受けた青葉真司死刑囚(46)が1月に控訴を取り下げた理由について、自身の言動を妄想だとする弁護人の主張に不満を抱いたためだと説明していることが4日、関係者への取材で分かった。
弁護人は「一時的な衝動で死刑を確定すべきではない」などとして、控訴取り下げを無効とするよう大阪高裁に申し立てている。
関係者によると、2月28日に大阪高裁で裁判官、検察官、弁護人による非公開の三者協議があり、その場で弁護人から控訴取り下げの経緯の説明があった。