
元HKT48で俳優の兒玉遥が2月28日に配信されたABEMA『ダマってられない女たち』で紹介された自身の卵子凍結の密着取材についてSNSでコメントした。
経腟エコー検査だけは女性の医師にしてほしい
兒玉は以前から将来の出産に備えて卵子凍結を考え、2024年12月に処置を受けたものの、うまくいかなかったとSNSで明かしていた。その後、卵子凍結に再チャレンジする様子を密着取材させてほしいとABEMAから依頼があり、「誰かの役に立てれば」との思いで取材を受けることに同意したという。
そして、「女性医師による診療が選択可能」というクリニックを選び、「前回担当していただいた女性医師に診察して頂くことを希望」した兒玉だったが、撮影前日に突然連絡が――。
「撮影前日にマネージャーを通じて『“以前中断した女性医師には担当させられない。院長(男性)が担当する形で進めたい”とクリニック側が言っている』という説明を突然受けました」
女性医師を希望する兒玉は「自費で受ける医療なのだから、他の医師でもいいので女性医師を選ばせて頂きたい」と再度、主張したという。
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ところが、
・男性院長の方が症例数も多く、クリニックとして院長で進めたい
・その方がクリニック側も安心できる
という理由から兒玉の希望は認めてもらえなかった。撮影が翌日に迫っているためこれ以上は番組に迷惑がかかるとわかっていながらも、“男性に局部を見られている”ところを撮影されるのはどうしても避けたかったという。
手術前の説明や相談は男性の院長で構わないが、膣に超音波の機械を入れる経腟エコー検査だけは女性の医師にお願いしたいと再度お願いするも、やはり受け入れてもらえなかった。
「希望が通らなかったことに精神的な負担がありました」「女性医師を選ぶことができなかったという点においてはどうしても納得がいきませんでした」と番組放送後に苦しい胸の内を吐露したのだ。
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「兒玉さんはその後、さらにSNSを更新したのですが、その内容が重要だと思います。というのも、兒玉さんは今回のSNSでの告白は『番組に対しての抗議ではありません』とし、『最終的な判断や対応は病院側によるもの』と綴ったのです。はっきりと、この抗議は病院に対してのものだと言ったわけなので、病院の対応が問われることになります」(全国紙社会部記者)
なぜ、患者側が再三にわたって女性の医師を要求したにもかかわらず、頑として受け入れなかったのか、兒玉さんの卵子凍結を担当したクリニックに話を聞くことができた。
「この点については複数回にわたりお伝えしております」
番組の企画で兒玉さんの卵子凍結を担当したクリニックは、東京でも有名な不妊治療の医療機関。HPでは高い妊娠率をうたい、ドクター紹介欄には女性を含む複数の医師にまじって男性院長の顔写真も掲載されている。
そもそも、不妊治療や卵子凍結で患者側が女性の医師を選ぶことは可能なのか。不妊治療を長く経験している女性に話を聞いた(当該クリニックへの通院歴はなし)。
「私が通っているところは東京でかなり有名な不妊治療のクリニックですが、先生は一切選べません。診察日にクリニックに行って初めてその日の先生が誰かわかります。そもそも、不妊治療は担当の先生がいる日を選んでいくのではなく、周期によって通院するので、同じ先生にお願いし続けるのは難しいかなと私はあきらめていました。
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ただ、私はもう慣れたので男性医師でも抵抗はありませんが、やっぱり女性の先生がいいという人がいるのも事実です。実際、先生を事前に指定できる病院は女性の先生に希望が集中して、なかなか予約がとれないと聞いたこともあります」
兒玉は女性医師による診療が選べるからそのクリニックにしたという。せめて診察だけでも女性の医師にできなかったのか、クリニック側からは以下のような回答がきた。
「この度、当クリニックに関するSNS投稿により、多くの皆様にご心配をおかけしておりますことを、大変心苦しく感じております」としたうえで、「オンエアされている動画にもございますように、今回の症例は非常に難易度の高いものであり、患者様の安全を最優先としたうえで、最適な医師を選択しております。また、この点については、番組制作会社を通じて複数回にわたりお伝えしております」とコメントした。
兒玉の度重なる要求に対して、男性の院長が最適なのだと頑なに主張し続けたクリニック。クリニック側が安全面から“最適な医師”を選ぶことは理解できるが、だからといって、患者にとって“最適な医師”を考慮しなくていいわけではないと思うが――。
なお、クリニックのHPにある《よくある質問コーナー》には、「女医の希望は出せますか?」という問いに対して「はい。ご希望の医師を選択して下さい」と書かれている。
※クリニック側は週刊女性PRIMEの質問に対し、引き続き事実確認を進め、進捗があり次第伝えるとしている。追加の回答が届いたら追記する。