重賞初制覇を目指すファウストラーゼン(24年12月撮影、ユーザー提供:きゃっぷさん) 昨年のホープフルSで3着に大健闘したファウストラーゼン(牡3、栗東・西村真幸厩舎)が、弥生賞ディープインパクト記念(3歳・GII・芝2000m)で重賞初制覇を狙う。
ファウストラーゼンは父モズアスコット、母ペイシャフェリス、母の父スペシャルウィークの血統。父は18年の安田記念と20年のフェブラリーSを制した芝ダート二刀流の名馬。母は14年のアネモネS、16年の朱鷺Sの勝ち馬。叔母のペイシャフェリシタは18年の春雷Sの覇者で、いとこのペイシャフラワーは現役のオープン馬だ。
ここまで3戦1勝。昨年9月のデビュー戦は10着に大敗したが、同11月の未勝利を差し切って初勝利を挙げた。そして続くホープフルSでは単勝303.3倍の17番人気だったが、後方から向正面で捲り、早めに先頭に並びかける策が大正解。勝ったクロワデュノール、2着のジョバンニにはあっさりかわされたものの、最後までバテることなく3着に踏ん張ってみせた。オープンでの2勝がともに7番人気だった母から、高配メーカーの資質を受け継いでいる可能性は高い。
父のモズアスコットは現3歳が初年度産駒だ。その中から中央でモズナナスターやリリーフィールド、地方でベアバッキューンと次々に活躍馬を出したことで、評価が上がっている。ただ、JRA重賞には延べ6頭が出走し、モズナナスターのファンタジーSの2着が最高着順だ。前日のフィリーズレビューに出走予定のモズナナスター&リリーフィールドともども、目指すはモズアスコット産駒としてのJRA重賞初制覇。そのレース運びも含め、目が離せない1頭となる。