
夜遅く、家の前で鳴き続けていた一匹の子猫。母猫の姿も見当たらず、助けを求めていたその子は、現在、飼い主のX(ツイッター)ユーザー・KIYOKOさん(@sabu_kiyoko)宅で暮らす元保護猫です。
【比較写真】お迎え当時と現在…すっかりイケニャンになりました♡
愛称は「ゴローちゃん」。正式には「ゴロー・イノガシラ」と名付けられたこの男の子との出会いが、飼い主さん一家に新しい日々をもたらしました。
果たして、ゴローちゃんが家族として迎えられるまでに、どんな物語があったのでしょうか。
家の前で鳴いていた小さな命を保護して
2024年8月25日、飼い主さんは夜遅くに家の前で猫の鳴き声が響いていることに気づきました。
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「母猫が近くにいるのかもしれないと思い、一晩様子を見ていました。でも母猫は現れず、ゴローちゃんは家の前から動こうとしなかったんです。夫も私も、これ以上見守るだけではいけないと思い、即座に保護することを決意しました」
小さな命を守るための決断。こうして、ゴローちゃんは新しい家族として迎え入れられ、飼い主さん宅での生活をスタートさせました。
戸惑いながらも少しずつ深まった信頼
ゴローちゃんは、保護当時、生後2、3カ月ほどの幼い子猫でした。
「これほど小さな子を迎えるのは初めてで、どう接してよいか戸惑いました。また、人慣れしていなかったので、我が家での生活に慣れてくれるのかが心配でした」
それでも少しずつゴローちゃんは飼い主さん一家に心を開き始めます。
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「しばらくして、ゴローちゃんが撫でさせてくれるようになったんです。撫でると喉をゴロゴロと鳴らしてくれて、その瞬間は本当に嬉しかったですね」
初めての子猫育てに苦労しながらも、家族の絆は次第に強くなっていきました。
好奇心旺盛で家族に笑顔をもたらす存在に
現在7カ月のゴローちゃんは、好奇心旺盛でやんちゃな性格が家の中をにぎやかにしています。
「先住猫のサブちゃんとはまったく違う性格で、行動が読めないんです。そのおかげで、家の中のモノが片づくようになりました。そして怖いもの知らずなところもあって、サブちゃんから教育的指導を受けても全然こたえません。ひたすらちょっかいを出していきます」
自由奔放なゴローちゃんの存在が、家族に笑顔と活気を届けているのです。
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家の前で鳴いていたあの日、飼い主さんは「この子が自分たちを選んでくれた」と感じています。
「どこで生まれて、どうやってあの夜まで生き延びてきたのかを考えると胸が締めつけられます。でも、私たちのところに来てくれて本当にありがとうと伝えたいです」
ゴローちゃんが家族に加わってから、飼い主さんの暮らしはより楽しく、にぎやかになりました。
「これからも元気で健康に過ごしてほしいです。そして、もう少しサブちゃんと仲良くなれるといいなと思っています」
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)