スペイン代表指揮官が名前を挙げたMFイスコ [写真]=Getty Images スペイン代表を率いるルイス・デ・ラ・フエンテ監督が、注目している選手について語った。3日、スペイン紙『アス』が伝えている。
EURO2024で大会最多4度目の優勝を成し遂げたスペイン代表は、“欧州王者”として出発したUEFAネーションズリーグ2024−25(UNL)においても、グループステージで5勝1分と悠々と首位通過。気づけば、2024年に行われた公式戦13試合で12勝1分という圧倒的な好成績を収めており、無敵艦隊の復活を予感させる1年となった。
そんなスペイン代表の今年最初の公式戦は、3月下旬のUNL準々決勝で、オランダ代表とのホーム&アウェイ方式による2試合となる。メンバー発表も近づく中で、やはり注目を集めているのはサプライズ枠。昨年最後の代表活動時には、CBアイトール・パレデス(アスレティック・ビルバオ)とMFパブロ・バリオス(アトレティコ・マドリード)、MFマルク・カサド(バルセロナ)とFWサムエル・オモロディオン(ポルト)の4名が代表デビューを飾った他、DFオスカル・ミンゲサ(セルタ)やMFペペル(バレンシア)らも昨年9月以降に招集されており、指揮官は所属クラブで好パフォーマンスを継続している選手を積極的に呼ぶ傾向にある。
そうした中で、メディア対応を行なったデ・ラ・フエンテ監督は「代表メンバー発表までのこれからの数日間は、重要な時期にある。私が『重要』と表現するのは、残念ながらケガやアクシデントといった不都合が常に起こり得るからであり、裏を返せば、スペインの才能ある選手たち全員に代表チームの扉は開かれているということ」と語った。
その上で同指揮官は、注目している選手として、ベティスに所属するMFイスコの名前を口にした。今回の代表ウィークにおいて、招集が有力視されていたMFオイアン・サンセト(アスレティック・ビルバオ)らが負傷したこともあり、アンダルシアで復活した“マヒア”を推す声が大きくなっていた中、デ・ラ・フエンテ監督も「イスコはケガをしていたときも、常に私の心の中にいた」と告白しつつ、「皆さんは、私が選手たち、とくに負傷離脱している選手たちとコミュニケーションを取るという良い習慣を持っていることをすでにご存知だろう。そして今、彼は絶好調だ」と言及。続けて「挫折やケガはサッカーの不幸な一面だけど、それに対処し、乗り越えなければならない。幸運なことに、スペインには優秀なサッカー選手が数多くおり、選択肢は豊富にある」とも述べている。
セビージャ退団後半年間の無所属を経て、2023年夏にベティスに加入したイスコ。するとラ・リーガ開幕節でいきなりマン・オブ・ザ・マッチに選出されるなど、“魔法”が健在であることをアピール。この2年間で何度か負傷離脱するタイミングはあったものの、昨シーズンは公式戦9得点7アシスト、今シーズンもここまで6得点3アシストと好調を継続している。果たして、デ・ラ・フエンテ監督の決断はどのようなものになるのだろうか。招集となれば、2019年6月以来の代表復帰となる。