カナダ西部ブリティッシュコロンビア州にあるカフェがSNSに投稿したメニュー表。「カナディアーノ」と書き直している 【ニューヨーク時事】トランプ米政権がカナダ産品に関税を課したことに対し、同国内で静かな抵抗が広がっている。コーヒーの「アメリカーノ」を「カナディアーノ」と呼ぶ動きが拡大。国民的スポーツのアイスホッケーで使われる反撃の合言葉も、抗議デモや米国製品の不買運動で気持ちを奮い立たせるスローガンになっている。
西部ブリティッシュコロンビア(BC)州のカフェは4日、メニュー表の黒板にあった「アメリカーノ」の文字を消し、「カナディアーノ」に書き直す様子をSNSに投稿。東部オンタリオ州のパン屋はトランプ政権に「過ちを正してもらうため」、カナディアーノに変えたと説明した。
アイスホッケーで反撃を開始する際の合言葉「肘を上げろ!」も闘いの象徴になりつつある。報道によると、首都オタワの米大使館前で4日行われたデモでは、参加者がこの言葉の書かれたプラカードを掲げて連呼した。
BC州バンクーバーの酒屋の前で現地テレビの取材に応じた女性は「肘を上げろ!」と言いながら肘を突き上げた。地元産ワインを購入したという女性は最近、カナダ産品を買い集めているといい、「知人も皆そうだ」と強調した。