愛知県警本部=名古屋市中区 6日午前8時ごろ、愛知県豊田市深見町のトヨタ自動車系のばね部品メーカー「中央発条」藤岡工場で、建物内にある集じん機が爆発した。市消防本部などによると、男性従業員(40)が爆発に巻き込まれたとみられ、その場で死亡が確認された。別の男性従業員(44)が右耳にやけどなどの軽傷。県警が事故の状況を詳しく調べている。
中央発条はトヨタが主要株主で、自動車向けのばねを製造している。中央発条によると、爆発が起きたのは主にサスペンションに使われるコイルばねを製造する第3工場。藤岡工場では計7ラインでコイルばねを製造しているが、事故を受けて第3工場の2ラインを停止した。稼働再開の時期は未定としている。
藤岡工場では2023年10月にも爆発火災が起き、従業員2人が負傷した。トヨタの部品調達にも影響し、最大8工場13ラインが稼働を停止。収束に10日を要した。
中央発条は遺族や取引先などに謝罪した上で「安全確認や調査が完全に終了した上で操業を開始する」としている。