大屋根リングがギネス認定万博のシンボルは世界最大の木造建築物

　もうすぐ始まる2025年日本国際博覧会（大阪・関西万博）の会場のシンボル、「大屋根リング」が、世界最大の木造建築物として3月4日、ギネス世界記録に認定（建築面積で認定）された。大屋根リングの全周は約2025m、建築面積が6万1035.55㎡。内径約615ｍ、外径約675ｍ、幅約30ｍ、高さ約12m（外側約20ｍ）で、万博会期中には会場内にギネス世界記録を記念したプレートを設置する予定だ。

　大屋根リングは、木組み部分の組み立てを2023年6月に開始、昨年8月に全周がつながった。日本の神社仏閣などの建築に使用されてきた伝統的な貫（ぬき）接合に、現代の工法を加えて建築。使用した木材はスギ、ヒノキの国産木材7割、オウシュウアカマツの外国産木材3割。

　大阪・関西万博会場の主動線として円滑な交通空間であると同時に、雨風、日差しなどを遮る快適な滞留空間として利用される。大屋根リングの屋上からは会場全体を見渡すことができ、リングの外に目を向ければ、瀬戸内海の豊かな自然や夕陽を浴びた光景、大阪の街並みなど、海と空に囲まれた万博会場の魅力を楽しむことができる。

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