JFAの宮本恒靖会長(写真は昨年7月のもの) [写真]=Getty Images 日本サッカー協会(JFA)は6日、FIFA(国際サッカー連盟)カウンシルを受けた宮本恒靖会長のコメントを発表した。
宮本会長は昨年8月にFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長と会談を行った際に「2031年のFIFA女子ワールドカップを開催したい」という意向を直接伝えていたことを明かしていたため、その後の動向には注目が集まっていた。
しかし、FIFAは5日に開催された会議で、これまで開催してきた国・地域などを考慮して、今後の女子ワールドカップの開催場所を絞ったことを発表。2027年大会はブラジルで開催されることがすでに決定しているなか、2031年大会はCAF(アフリカサッカー連盟)とConcacaf(北中米カリブ海サッカー連盟)に加盟するFIFA加盟協会のみが、2035年大会はCAFおよびUEFA(欧州サッカー連盟)に加盟している協会のみが招致に立候補できることが明らかになった。
なお、2023年に行われた前回大会がオーストラリア/ニュージーランドで開催されたこともあり、2031年や2035年大会はアジアでは開催しない方針となった模様で、これに伴い、2031年大会の招致を望んでいた宮本会長の願いは叶わないこととなった。
これを受け、宮本会長は「先般のFIFAカウンシル会議の内容を確認しています。2031年のFIFA女子ワールドカップ招致を目指していた私たちには非常に残念な知らせです」と声明を発表しながら、次のように続けた。
「しかし、今回の決定にかかわらず、日本で女子サッカーを拡大していく、女子サッカーの人口を増やし、競技レベルの向上を目指していく考えに変わりはありません。間違いなく、良い流れがある今、2039年以降の女子ワールドカップ招致も視野に入れながら、(ニルス・)ニールセン監督が率いるなでしこジャパンをはじめ、あらゆる年代の女子代表を世界一を目指して戦えるチームにしていくこと、全国各地で女子サッカーの環境を整えていくことに引き続き取り組んでいきます。これからも全国の関係者の皆さんで歩みを揃えていきましょう」