賃上げ要求、平均6%超=32年ぶり高水準、連合集計―春闘

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2025年03月06日 17:01  時事通信社

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時事通信社

記者会見する連合の芳野友子会長=6日午後、東京都千代田区
 連合は6日、2025年春闘での傘下労働組合による賃上げ要求の加重平均(3日時点)が6.09%になったと発表した。物価高や人手不足を背景に高水準の要求を掲げる動きが広がり、バブル経済の余韻が残る1993年(7.15%)以来32年ぶりに6%を上回った。24年の要求賃上げ率は5.85%だった。

 組合員1人当たりの賃上げ額を交渉する方式を採用する2939組合について、基本給を底上げするベースアップ(ベア)や定期昇給を含む要求を集計した。

 25年のベアと定期昇給を合わせた要求額の平均は、前年比1638円増の1万9244円。ベアは、明確に分かる2454組合の平均で1万4283円(4.51%)だった。

 規模別では、組合員300人未満の労組が要求した賃上げ率は平均6.57%となり、連合が格差是正に向けて中小組合の目標として掲げた6%を上回った。記者会見した芳野友子会長は「中小の今闘争にかける意気込みを感じる。それぞれの組合で満額での妥結となるよう期待したい」と手応えを示した。

 25年春闘は、12日に大手企業による集中回答日を迎える。 
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