SMBC日興相場操縦、元副社長に懲役2年6月求刑=検察側、元部長は4年―東京地裁
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2025年03月06日 17:01 時事通信社

SMBC日興証券の相場操縦事件で、金融商品取引法違反罪に問われた元副社長佐藤俊弘(62)、元エクイティ部長山田誠(47)両被告ら5人の公判が6日、東京地裁(江口和伸裁判長)であった。検察側は佐藤被告に懲役2年6月、山田被告に懲役4年を求刑。24、27両日に弁護側の最終弁論が行われ、結審する見通し。
この他、元専務執行役員ヒル・トレボー・アロン被告(54)に懲役2年6月、元執行役員アバキャンツ・アレクサンドル(47)、元部長岡崎真一郎(59)両被告に懲役2年を求刑。5人はいずれも無罪を主張している。
検察側は論告で、山田被告が中心となり、計約44億円の資金を使って10銘柄を買い付け、一部の意思決定に佐藤被告らが関与したと主張。「株価を人為的に形成して市場の公正をゆがめ、投資家の判断に著しい影響を与えた」と非難した。
起訴状によると、山田被告らは2019〜21年、市場の時間外に大株主から株を買い取って投資家に転売する「ブロックオファー」取引を行う前に、計10銘柄に大量の買い注文を入れ、違法に相場の安定を図ったなどとされる。
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