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26年ミラノ・コルティナ冬季パラリンピック開幕までちょうど1年となった6日、P.UNITED(パラ9団体協働経営基盤強化プロジェクト)が都内でイベントを開催した。元カーリング日本代表の市川美余さん(35)が登壇し、車いすカーリング日本代表へエールを送った。
車いすカーリングは、車いすに乗ったままスティックを使ってストーン(石)を投げる競技。一般的なカーリングとは異なり、石の滑りを調整するスイープがないため、高度な技術が求められる。日本は現在開催中の世界選手権(1〜8日)に出場しており、2人制の混合の世界選手権(11〜16日、ともにスコットランド)も控えている。
ともにミラノ・コルティナ冬季パラリンピックの出場枠獲得がかかっており、市川さんは「車いすカーリングはスイープがないところが難しい点であり、見どころでもある。個人競技の側面もある一方で、作戦は2人や4人で考えたりする。『この作戦はどう立てるのか?』という点が見どころになる」と注目ポイントを解説。「チームジャパンとして応援していきたい」と語った。
カーリングは五輪女子でロコ・ソラーレが2大会連続でメダルを獲得し、世間にも広く浸透。今年2月には日本選手権が横浜市で行われ、初の首都圏開催として注目された。「平昌、北京でメダルを取ってから一気に知名度が上がった。『カーリングって何?』ではなく『あの作戦は?』と尋ねられることがとても増えた。これはメダルを取ったからなのだと実感しました」とロコ・ソラーレの活躍に感謝。国内では競争も激化しており「競技力も上がっている」とうなずいた。
同イベントには、総合馬術団体の戸本一真、パラ馬術稲葉将、パラ水泳や車いすカーリングで活躍中の花岡恵梨香、パラフェンシングの加納慎太郎も参加した。【藤塚大輔】
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