山林火災で、集落まで火の手が迫る様子を漁港から見守る人たち=3日、岩手県大船渡市 岩手県大船渡市の山林火災で、市は7日、避難指示を一部解除したと発表した。解除されたのは赤崎町の6地区で、415世帯957人が対象。火災発生後、避難指示が解除されるのは初めて。
市は解除の理由について「延焼の恐れがなくなった」と説明。解除区域を今後拡大するかは、ライフラインの影響などを見極めて検討するとしている。火災鎮圧の判断は、発火につながる「熱源」の確認作業をした上で慎重に行うという。
火災は2月26日、同市赤崎町で発生し、これまで1896世帯4596人を対象に避難指示が出ていた。県は7日、同市三陸町綾里で2月27日に発見された遺体について、この地区に住む柴田吉郎さん(90)と公表した。