画像提供:マイナビニュースJR西日本、JR東海、JR九州は7日、JR西日本が提供する「モバイルICOCA」のしくみを活用し、JR東海の「TOICA」で2026年春以降(予定)、JR九州の「SUGOCA」で2027年春以降(予定)にモバイルICサービスを開始すると発表した。
「モバイルICOCA」は2023年3月22日にサービスを開始し、2025年2月末の利用者数は270万人超。JR西日本では、より多くの利用者に「モバイルICOCA」の便利なサービスを届けるため、他の交通事業者が「モバイルICOCA」を活用し、モバイルICサービスを提供できる環境を整備している。今回、現行の「モバイルICOCA」のサービス(チャージと改札機通過、「ICOCA」エリアの定期券購入、店舗での支払いなど)に加え、JR東海の「TOICA」エリアの定期券と、JR九州の「SUGOCA」エリアの定期券を利用できるモバイルICサービスを展開するとのこと。
「TOICA」エリアでは2026年春以降(予定)、モバイルICサービスで定期券を利用可能に。「SUGOCA」エリアでは2027年春以降(予定)、モバイルICサービスで定期券を利用可能になるほか、JR九州Web会員に登録することで、JR九州の会員サービスも利用可能となる。
これまでカードタイプや磁気定期券のみの取扱いとしていた定期券についても、今後、「モバイルICOCA」でも利用できるようにサービス拡大を進めるという。中学生・高校生用通学定期券は3月15日からモバイルICサービスを提供。「ICOCA」エリアだけでなく、「TOICA」エリアと「SUGOCA」エリアでも、両エリアのサービス開始時から発売を予定している。
新幹線定期券「FREX(通勤用)」「FREXパル(通学用)」のモバイルICサービスも2026年春から開始予定。対象線区は東海道・山陽新幹線、北陸新幹線(上越妙高〜敦賀間)となる。
なお、これまでICエリア外の駅を定期券区間に含む場合、磁気定期券のみの取扱いだったが、2027年春(予定)から「モバイルICOCA」で定期券を利用できるようにするとのこと。(木下健児)