遠藤航に今季プレミア初先発の可能性？　現地メディアが予想「数人の変更が…」

　リヴァプールに所属する日本代表MF遠藤航に、今季プレミアリーグで初となる先発出場の可能性が浮上しているようだ。

　現在32歳の遠藤は湘南ベルマーレや浦和レッズ、シント・トロイデン、シュトゥットガルトを経て、2023年8月にリヴァプールに加入し、昨季は公式戦43試合に出場するなど、主力として活躍した。しかし、昨季終了後にユルゲン・クロップ前監督が退任し、アルネ・スロット監督が就任して迎えた今季は出場機会が減少。先発出場はリーグ戦ではなく、カップ戦やチャンピオンズリーグ（CL）での6試合のみとなっている。

　それでも、クローザー的な役割やセンターバック（CB）でも起用されるなど、ここまで公式戦24試合に出場しており、スロット監督からは度々日々の姿勢などに賛辞が送られている。

　そんななか、リヴァプールは次戦、8日（24時キックオフ）にプレミアリーグ第28節でDF菅原由勢が所属するサウサンプトン戦を迎えるが、5日にチャンピオンズリーグ（CL）ラウンド16・ファーストレグでのパリ・サンジェルマン（PSG）戦（○1−0）を戦ったほか、11日にはPSG戦のセカンドレグ、さらに16日にはカラバオ・カップ決勝のニューカッスル戦も控えていることから、リーグ最下位を相手にしたサウサンプトン戦ではスタメンを入れ替える可能性が指摘されており、遠藤の先発出場が予想されている。

　イギリス紙『ガーディアン』では「PSG戦とカラバオ・カップ決勝を控える重要な週を前に、ホームでのサウサンプトン戦以上に魅力的な試合は望めなかっただろう。今シーズン、1試合平均0.33ポイントという悲惨な成績のチームに対して、当然の勝利となるはずの試合は、体を休める絶好の機会だ」と記しながら、遠藤が出場する可能性についても次のように伝えている。

「PSG戦でスロット監督が交代で起用したハーヴェイ・エリオット、遠藤航、ダルウィン・ヌニェス、カーティス・ジョーンズはいずれも好影響を与えた。下がったモハメド・サラーやライアン・フラーフェンベルフ、ディオゴ・ジョッタ、ルイス・ディアスはフランス王者のペースと動きに苦戦していた」

「特にサラーとドミニク・ソボスライは再充電が必要だ。スロット監督にとっては遠藤とエリオットに今シーズン初のリーグ戦先発出場で報いる時が来たのかもしれない」

　また、地元メディア『THIS IS ANFIELD』でも「選手たちをフレッシュな状態に保つ必要があるため、土曜日に数人の変更があっても驚きではない」と先発は固定して起用することが多いスロット監督であってもサウサンプトン戦では選手を入れ替えることを予想した。

「インターナショナルブレイク前の9日間で3試合を戦うため、ローテーションをするチャンスであり、コスタス・ツィミカスや遠藤航、カーティス・ジョーンズ、ダルウィン・ヌニェスなどの選手に恩恵を与える可能性がある」

「特にライアン・フラーフェンベルフは疲労の兆候を見せており、今シーズン初のリーグ戦先発出場という自己犠牲的な役割を担っている遠藤に報いるためには、この試合以上に良い試合はないと思われる」

「ハーヴェイ・エリオットも彼が好む中盤の位置での役割を考慮される可能性があり、PSGとカラバオ・カップ決勝を前にリヴァプールの選手全員が休息を取ることができるだろう」